宇部空港利用者数、観光需要で回復傾向 コロナ前には及ばずも85万人【宇部】
県は2023年度の山口宇部空港の利用状況をまとめた。国内定期便は前年度比24・4%増の85万7459人で、過去最多を記録したコロナ禍前の18年度の100万5481人には及ばないものの回復傾向にある。4年ぶりに運航された国際チャーター便の利用者は4438人だった。 定期便は、昨年5月に新型コロナの感染症法上の位置付けが5類に移行したことに加え、9月に県が発表した新観光キャッチフレーズ「おいでませ ふくの国、やまぐち」によるプロモーションなどの効果もあり、ビジネス需要が減少する中で、利用者数は大幅に回復。提供座席数に対する利用率も前年度の57・1%から66・9%へと9・8㌽改善した。 国際チャーター便は、韓国・仁川を結ぶ22便を計3776人が利用し、利用率は99・5%。台湾・台北を結ぶ便は4便で662人が利用し、利用率は92・5%となった。国内チャーター便は、旅行商品として9便が運航され、利用者数は628人だった。 県交通政策課の内田聡子主幹は「山口市が米ニューヨーク・タイムズ紙の2024年に行くべき旅行先に選ばれたこともあり、インバウンド需要の高まりも期待される。今年度は18年度を上回る利用者数を期待したい」と話した。