【宝塚記念】高い機動力と持続する末脚がコース攻略のカギに 京大競馬研の本命はドウデュース
必要な能力は有馬記念で証明済み
◎ドウデュース 前走ドバイターフは出遅れた上に直線で前が壁になる不利があり、完全に度外視可能な敗戦。2走前の有馬記念は2、3着に番手で運んだスターズオンアース、逃げたタイトルホルダーが入る前残り展開を、ほぼ最後方から進め向正面から3~4コーナーにかけて一気にマクっていき上がり最速の脚を使っての勝利。まさに今回求められる高い機動力と持続する末脚で完封する強い競馬だった。 その有馬記念は叩き3走目の勝利ということもあり、今回は休み明けを不安視する声がある。確かに叩き良化型ではあるものの、大敗した天皇賞(秋)は約8か月ぶりの実戦で、今回とはあまりに間隔が異なる。また当時は休み明け以上に、適性外の超ハイペースを無理に追走させたことが敗因。今回は1週前追い切りでラスト2F10.9-10.8という抜群の時計を記録しており状態に関しては疑う余地が全くない。間違いなく勝ち負けできる。 ◯ジャスティンパレス 前走ドバイシーマクラシックは追い出しが遅れるロスがありながらも僅差4着。海外GⅠであったことも含めて評価を下げる内容ではない。2走前の有馬記念は同じく後方から立ち回ったドウデュースには完敗の内容だが、前残り展開で上がり2位の強烈な末脚を使って追い込み0.3秒差4着と高く評価できるものだった。昨年は天皇賞(春)を勝利した後、2走続けてイクイノックスと小差の競馬をしたように、今回のメンバーではドウデュースとともに実力が完全に抜けている。本馬とのタッグでは4戦4勝のC.ルメール騎手へ鞍上が戻ることも最上。この馬の最大限のポテンシャルを引き出せば勝ち負けは必至だ。 ▲ローシャムパーク 前走大阪杯は中盤の緩んだペースで一気にマクって先団にとりつくも、勝ち馬ベラジオオペラより1頭分外を回し続けた分、差し切れずクビ差2着。負けてしまったものの高く評価できる内容だった。注目すべきは3走前のオールカマーで、前走(道中7、8番手を追走)とは異なり先行すると、楽に逃げたタイトルホルダーやゼッフィーロといった相手に完勝。GⅠ級の能力を示した。自らマクっていける高い機動力を持つため、持ち前の能力を出し切れれば勝ち負けになる。 △ベラジオオペラ 逃げ馬不在のメンバー構成で今回最も逃げる可能性が高いと見る。前走よりも楽に先行できる。古馬混合戦における現4歳世代の弱さが露呈してきている感は否めないが、この馬単体で見ればローシャムパークを抑えた前走の内容は高く評価すべきである。その内容だけ走れば前目から押し切ってもおかしくない能力は秘めている。 ×ディープボンド ベラジオオペラに次いで逃げる可能性が高い。能力的には当落線上ではあるものの、週末の雨で馬場が渋り、かなり上がりのかかる馬場になることを踏まえて、逃げもしくは好位追走での好走に期待し押さえておきたい。 買い目は◎単勝1点、◎-◯-▲△×3連複3点で勝負する。(花田) ▽宝塚記念予想印▽ ◎ドウデュース ◯ジャスティンパレス ▲ローシャムパーク △ベラジオオペラ ×ディープボンド ライタープロフィール 京都大学競馬研究会 今年で30周年を迎える、京都大学の競馬サークル。馬主や競馬評論家など多くの競馬関係者を輩出した実績を持つ。また書籍やGⅠ予想ブログ等も執筆。回収率100%超えの本格派が揃う。
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