台湾の対米輸出、4月に過去最大の伸び-対中は減少
(ブルームバーグ): 台湾の対米輸出は4月に過去最大の伸びを記録した。一方、中国向けは減少。世界2大経済大国間の技術サプライチェーンのデカップリング(切り離し)が加速していることが浮き彫りになった。
台湾財政部(財政省)が8日に発表したデータによると、4月の対米輸出は前年同月比81.6%増の102億ドル(約1兆5900億円)と、過去最大の増加となった。一方、中国本土への輸出は1.1%減の75億ドルだった。
財政部によれば、輸出総額は4.3%増の375億ドルと、ブルームバーグがまとめたエコノミスト予想の9.9%増を下回った。
対米輸出急増の主な原動力となったのは情報や通信、オーディオ・ビデオ製品の出荷で、約200%増加した。
サーバーや半導体など、人工知能(AI)を支えるハードウエアの世界的な需要ブームは、引き続き力強い伸びを見せた。サーバーやハードドライブを含むコンピューターと関連ハードウエアの輸出は298.2%増加した。
原題:Taiwan Exports to US Jump by Record as China Shipments Fall(抜粋)
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Samson Ellis