二宮和也“天城”、患者の孫・堀越麗禾“結衣”に容赦ない賭けを提案<ブラックペアン>
二宮和也が主演を務める日曜劇場「ブラックペアン シーズン2」(毎週日曜夜9:00-9:54、TBS系)の第2話「神に愛された悪魔VS少女の祈り」が7月14日に放送された。同作は、2018年4月期に二宮主演で放送された日曜劇場「ブラックペアン」の続編。 【写真】天城の公開手術に参加した看護師の花房(葵わかな)と猫田(趣里) 海堂尊の小説「ブレイズメス1990」「スリジエセンター1991」(講談社文庫)を原作に、シーズン1から6年後の物語が描かれている。第2話は、世良(竹内涼真)が担当している患者・繁野(誠直也)が天城(二宮)にしかできない手術を受けなければ助からないことが判明。天城は、その手術を行うかどうかの賭けを繁野の孫・結衣(堀越麗禾)に持ち掛けた。(以下、ネタバレを含みます) ■シーズン1のなじみのメンバーが再び集結 同作で二宮が演じるのは、6年前に東城大学医学部付属病院を去った外科医・渡海征司郎と瓜二つの謎の男・天城雪彦。また、シーズン1に出演していたメンバー、外科医・世良雅志役の竹内、看護師・花房美和役の葵わかな、看護師・猫田麻里役の趣里、外科医・高階権太役の小泉孝太郎、病院長・佐伯清剛役の内野聖陽らも続投。 さらに、橋本さとし演じる佐伯外科准教授の黒崎誠一郎、神野三鈴演じる看護師長の藤原真琴、内村遥演じる佐伯外科の医師・垣谷雄次、今野浩喜演じる佐伯外科の医師・関川文則ら、“チームブラックペアン”の再始動に欠かせない東城大の医師・看護師が再集結した。 その他、シーズン1では新人研修医だったがシーズン2では外科医に成長した田口公平役の森田甘路、速水晃一役のヤマダユウスケ、北島達也役の松川尚瑠輝、シーズン2でも佐伯外科の看護師として変わらず働く宮元亜由美役の水谷果穂も続投。そして、韓国人研修医パク・ミンジェ役として、日本ドラマ初出演となる韓国の若手俳優キム・ムジュンの出演が決定。 ■新キャラクターの登場によりかき乱されていく東城大 シーズン2から登場する新キャラクターとして、維新大学心臓外科教授・菅井達夫役で段田安則が出演。菅井は、佐伯と同じく日本の研究医療の頂点である日本医学会の会長の座を狙っており、佐伯と一騎打ちになると言われているライバル。佐伯が計画している心臓外科に特化した専門病院の開設を阻止しようとする。 また、治験コーディネーター・椎野美咲役に田中みな実が配役。美咲はドラマオリジナルのキャラクターで、シーズン1で登場した木下香織(加藤綾子)の後輩。勘が鋭く、営業能力が高い美咲は、佐伯からの信頼も厚く、新薬や機器開発の治験窓口となり、主人公の天城と絡んでいくことになる。 ■天城「僕が考える医療の未来。それは、金です」 東城大学医学部附属病院の病院長となった佐伯に命じられ、心臓血管外科医・世良はオーストラリア・ゴールドコーストのハートセンターで働く外科医・天城に会い、賭けによって彼を日本に連れてくることに成功。 佐伯の目的は、新しくできる「桜宮心臓外科センター」のセンター長に天城を推薦することだった。天城は、心臓冠動脈バイパス手術の進化系「ダイレクトアナストモーシス」を世界で唯一扱える心臓外科医ということで、腕も高く、自信にも満ちている。 天城が新病院のセンター長になるために日本に来たことを知った他の外科医らは動揺し、高階の「あなたが構想する新病院とはどんなものなのか?」という問いに、天城が「僕が考える医療の未来。それは、金です」と答えると猛反発。ほとんどの医師を敵に回すこととなった。 そんな医師らを納得させるためにも、天城の実力を示す必要がある。ということで、天城は「世界一の外科医が日本でデビューする。大観衆の前で華々しく行われる“公開手術”こそがふさわしいか」と提案し、「公開手術」を行うこととなった。 ■天城は13歳の少女にも容赦なく賭けを要求 天城の“公開手術”の患者候補は、洋菓子「シゲノ」を経営する繁野となった。完治するためにはスナイプ手術が必要だが費用は高額。そのオペをするか、薬物療法を続けるかという容態だった。しかし、病状が進んで、スナイプ手術でも99%助からないという事態に。 繁野の孫・結衣は「なんでこんなにたくさんの医者がいるのに助けてくれないんですか!」と天城に詰め寄るが、「医者は神様じゃないよ。世界中の病院で何千、何万という患者が亡くなっている。泣こうが喚こうが、死ぬんだよ」と残酷な言葉を投げかけた。 しかし、「たった一人、おじいちゃんを助けられる医者がいる。僕だ」と希望を与えるが、「賭けに勝つ必要がある」と、相手が13歳の少女だろうと容赦はしない。結衣は「やります!」とその賭けを受けてたった。賭けの内容は、「あと3日で、(おじいさんの味の)アップルパイを完成させること」だった。 天城に「次のできが悪ければ、おじいちゃんは死ぬ」とまで言われ、まさに背水の陣。時間を惜しんで何度も作り直し、完成させた。天城が選んだ審査員は、「シゲノ」の常連客で、アップルパイが大好物の看護師・猫田だった。猫田は天城のことを疎ましく思っており、もちろん自分がそんな重大な賭けの審査員だということを知らない。 賭けのことは内緒にして、アップルパイを食べさせると、猫田は「シゲノ」のアップルパイだと気付いた。つまり、結衣は賭けに勝ち、繁野は天城の手術を受けられることとなった。 ■公開手術はハプニングがありながらも大成功 公開手術は、維新大学心臓外科教授・菅井が妨害工作をしたり、外科医・高階が陰で企んでいたりしたが、天城は冠動脈と僧帽弁逆流の難しいオペを見事にやり遂げた。 そして、天城は有料の懇親会の会場へと移動したが、第一助手を務めた外科医・垣谷が僧帽弁に付着している石灰化している部分を除去するオペを、天城に相談なく進めてしまう。 大量の出血に、垣谷では対応できず、高階も加わるが出血は止まらない。そこに「ずいぶん遊び散らかしてんじゃん」と天城が手術技に再び着替えて登場。冷静に指示を出して、はからずも第2の公開手術となったが、無事に成功させ、天城の言葉通り「世界一の外科医が日本で華々しいデビュー」を飾った。 公開手術によって、天城にしかできないことを他の医師らにも見せつけることに成功。反感は買いながらも、その実力と天才っぷりを認めざるを得ないだろう。天城が周囲の医師らをどう変えていくのか楽しみだ。 ◆文=ザテレビジョンドラマ部