借金返済を猶予してもらう代わりに個人情報リストを取り立て業者に 1等海曹を懲戒処分 広島
借金の返済を猶予してもらう代わりに取り立て業者に隊員の個人情報を渡したなどとして、海上自衛隊第1術科学校の男性1等海曹(54)が懲戒処分されました。 1等海曹は2019年9月から10月までの間、所属隊員の名前や電話番号、住所が書かれた個人情報のリストや職場の内線番号が書かれたリストを携帯電話で撮影したうえ、借金の取り立て業者にメールで送信したということです。 1等海曹は部隊の個人情報を管理する立場でした。 2020年1月ごろ、1等海曹あてに取り立て業者から電話があり、不審に思った上司が確認したところ1等海曹が借金を抱えていることなどを話したということです。 1等海曹は「自身の一時的な借金返済から逃れたいという身勝手な思考から軽率な行動を起こしたことを後悔しています。いかなる処分も受ける覚悟です」とコメントし、28日付で停職8日の懲戒処分となりました。 第1術科学校長の石巻義康海将補は「隊員が規律違反を生起させたことについて厳粛に受け止め、隊員に対し個人の特性に合わせた教育及び服務指導の徹底を図り同種事案の再発防止に努める」としています。