プロ野球育成指名の青森県勢2選手が意気込み DeNA・金渕(工大一高)、巨人・吹田(聖愛高)
DeNA育成3位・金渕(八工大一) 「ハマのエースに」 プロ野球横浜DeNAベイスターズの球団職員が31日、青森県八戸市の八戸工業大学第一高校を訪れ、育成ドラフト3位で指名した金渕光希投手=六戸町出身=に指名あいさつした。金渕は「『ハマの左のエース』と呼ばれるように頑張りたい」と決意を語った。 訪問したのは、八馬幹典アマスカウティングディレクター、河野亮アマスカウトの2人。2年春の県大会から金渕を見ていたという河野アマスカウトは「体のサイズやコントロールに加え、ベンチで仲間を鼓舞する姿など人間性も評価した」とし、「直球はまだまだ速くなるし、変化球の切れも増していくと思う。プロとして体を作り直し、2桁の背番号をつかんでほしい」と期待を寄せた。 河野アマスカウトから、ドラフト会議で使われた三浦大輔監督のサイン入りIDカードとピンバッジをプレゼントされた金渕は「夢に見たステージでプレーするワクワク感がある。分からないことは先輩方に聞きながら、チームの勝利に貢献できるエース格の投手になりたい」と意気込んだ。 球団側は金渕と交渉を進めて11月中に仮契約を交わし、12月上旬に横浜市内で入団会見を行う予定という。 巨人育成4位・吹田(聖愛)「日本一の投手に」 プロ野球ドラフト会議で弘前学院聖愛高校の吹田志道投手=大鰐町出身=を育成4位指名した巨人の円谷英俊、織田淳哉両スカウトが31日、指名あいさつのため同校を訪れた。円谷スカウトから「一番ほしかった」と声をかけられた吹田は「日本一の投手になりたい」と意気込んだ。 円谷スカウトは、吹田投手のピッチャープレートから球を投げる位置までの距離「エクステンション」の長さを評価。「(知っているうちで)エクステンションが2メートル10センチを超える投手は阪神の才木(浩人)くらい。体ができてきて球速が上がれば、打つのが難しいピッチャーになる。今は全国的に無名だがすごい投手になると思う」と今季2桁勝利の投手を引き合いに大きな期待を寄せた。 吹田は円谷スカウトから阿部慎之助監督のサインが書かれたドラフト会議の入場証を手渡された。「小さい頃からテレビで巨人の試合がやっていて憧れの球団だった。やっとスタートラインに立ててうれしい。けがをせず支配下登録されるよう頑張りたい」と語った。