夏でもタイヤの空気圧は冬と同じでいいの? 暑い季節でも安心・安全なドライブのために気をつけたいこと
定期的な点検&ガソリンスタンドでは高めの空気圧を心がけて
気温や路面温度が上がればタイヤの空気圧は高くなり、下がれば空気圧も下がる。気圧が低い高地でも相対的に空気圧が上がった状態になるうえ、運転状況によってもタイヤの空気圧は大きく変動する。 メーカーが設定した指定空気圧は季節や場所、状況を通して使える設定であるため、指定空気圧を守っていれば大きなトラブルは発生しにくい。これはサマータイヤもスタッドレスタイヤも同じだ。ただし、通年にわたってタイヤの空気圧が変化しないということではない。 空気中の酸素はゴム分子の隙間から微量に抜け出すため、長期間放置するとタイヤの空気圧は自然に減ってしまう。そのため、定期的な空気圧の点検と調整はクルマに乗るうえで欠かせないものだ。 また、点検や調整のタイミングにも注意したい。指定空気圧は冷間時の圧力であるため、常温で行うのが鉄則だ。可能であれば季節の平均気温の時間帯に空気圧を調整するのがよいだろう。 特別な猛暑日や直射日光下、走行直後などタイヤが暖まっている状態では、空気の膨張によって指定空気圧よりも高い値が表示されてしまう。その状態で指定空気圧に調整してしまうと、夜間や早朝など外気温やタイヤの温度が低い状況下で空気圧不足に陥りかねない。 老舗タイヤメーカーのミシュランでは、タイヤが温まっている状態では指定空気圧に30kPaを加えた値に調整し、タイヤが冷えてから空気圧の再確認を推奨している。 多くの人はガソリンスタンドまで走行して、タイヤが暖まった状態で空気圧の点検を行うだろう。その際は、タイヤの温度に応じて空気圧を高めに調整することを心がけよう。
ピーコックブルー