【福岡ボート(サマータイム)一般】上原健次郎 2、3着型からの脱却
<10日・福岡ボート・2日目> 真骨頂の走りを見せた。上原健次郎(28)=福岡=は2日目の2走はいずれも道中で奮戦して2、3着。特に後半10Rは不利枠で6コースからの戦いとなったが、粘りに粘って最後はSGウイナーの仲口博崇を競り落とすファインプレー。初日から3走オール3連対とリズム良く予選ラストに飛び込んだ。 機力も成績通りに上々。「目立つことはないけど、波を越えて出てこられるし、乗りやすくてレースはしやすい」。前操者の川尻泰輔が苦しみ抜いたエンジンだったが、「ペラ調整がいい方向に向かっている感じで、悪いエンジンの感じはしない」とどこ吹く風。戦える足は十分に備わっている。 今期(昨年11月~)は好調で、現在勝率5.63と初のA2昇格が視野に入る勢い。その要因はイン戦にある。「今までは完全な2、3着型だったけど、だいぶインで勝てるようになってきました。1、2、3着の成績が同じぐらいになって、一気に勝率が上がっています」 今のペースを崩さなければA2級昇格はほぼ安泰。だからこそ、次を見据えて今期の残りを過ごすつもりでいる。「まずはA2になることが先決だけど、もう少しイン以外で勝てれば次はA1も見えてくる。もっと地力を付けたいです」。予選ラストの枠番は好調の要因である1号艇に、今後の課題でもある5号艇。成長の跡をアピールして、悠々と予選を突破してみせる。(森 大輔)