「3期目のモディ政権が世界の6分の1の解決策示す」 駐日インド大使インタビュー
「モディ首相が今は戦争の時代ではないと言ったことを思い出してほしい。世界平和サミットに出席したインド代表は、インドはウクライナに関する世界の懸念を共有し、紛争の平和的解決を促進するためのあらゆる共同の願いを支持すると述べた。それは平和が、対話と外交によってのみ達成できるという私たちの明確で一貫したアプローチに沿ったものだ。私たちの全ての利害関係者との取り組みは、異なった視点、アプローチ、選択を理解するという観点を伴うものだ。当事者双方に受け入れられる選択肢だけが、不変の平和につながる。インドがサミットで、共同声明に署名しなかったのはそのためだ」
■インドの日系企業10倍に
--日本からインドへの企業進出は伸び悩んでいる
「インドは成長し、変貌している。経済、インフラ、デジタルインフラと多くの変革がこの数年で起こり、新しいインドに世界は今、注目している。1500社の日系企業がインドにあるが、これらは1500の成功例だ。それなら1万5千の成功談ができていい。必要なのは、インドの前向きな変化を企業に知ってもらうことだ。この1年間で日本の46都道府県を回り、日印関係の機運が高まっていることがわかった。その勢いを具体的なビジネスに変えなければならない。それがインドの利益になり、日本企業の利益にもなる。インドに来なければ、チャンスを逃す。それは金鉱なのだ。あらゆる分野でインド企業と手を結んでほしい。数年のうちに、進出企業を1万5千社にできると確信している」(インド太平洋特派員 岩田智雄)