大阪で全敗の公明「重たいものがある」「もらい事故だ」
公明党は、牙城としていた大阪・兵庫6選挙区のうち、大阪府内の4選挙区全てで敗北し、党内に衝撃が走った。 大阪府本部の石川博崇代表(参院議員)は28日未明に大阪市内で記者会見を開き、「政治改革の姿勢を訴えたが、有権者に十分伝えきれなかった。(敗北は)重たいものがある」と肩を落とした。 大阪・兵庫は支持母体・創価学会の組織力が強く「常勝関西」と呼ばれたが、日本維新の会が初めて対抗馬を立てたことで状況が一変。選挙戦では与党の結束をアピールし、石破首相らの応援も受けたが、大阪では維新に議席を奪われる形となった。石川氏は、自民が非公認となった候補側に2000万円の政党交付金を支給していた問題について問われ、「もっと説明が必要だった。終盤戦に出たので影響はあったと考えている」と話した。 公明関係者は「今回の選挙は『政治とカネ』のワンイシュー(単一争点)だった。自民への逆風のもらい事故だ」と恨み節を漏らした。