首相指名選挙、石破氏が史上5度目の決選投票で選出へ…特別国会が11日召集
衆院選を受けた第215特別国会が11日、召集される。会期は14日までの4日間で、初日に衆参両院の本会議で首相指名選挙が行われ、自民党の石破首相が選出される見通しだ。
衆院での首相指名選挙は、衆院選で自民、公明の与党が過半数割れし、少数与党となったことを受け、史上5度目の決選投票となる公算が大きい。
決選投票には自民、公明が推す首相と、野党第1党の立憲民主党の野田代表が進む見込みだ。日本維新の会と国民民主党は決選投票を含めて野田氏に投票しない方針を明らかにしており、決選投票では首相の得票が上回る可能性が高い。
首相は11日夜に第2次石破内閣を発足させる。農相に自民の江藤拓・元農相、法相に自民の鈴木馨祐・元外務副大臣、国土交通相に公明党の中野洋昌衆院議員をそれぞれ起用し、その他の閣僚はいずれも再任する。
首相指名選挙に先立ち、衆院では正副議長選挙、議席指定などが行われる。与野党は自民の額賀福志郎議長を続投させ、副議長に立民の玄葉光一郎・元外相を選ぶことで合意している。参院では、体調不良を理由に辞任する自民の尾辻秀久参院議長の後任に、自民の関口昌一・前参院議員会長が選出される方向だ。