もし車の中で水害に遭ったら…どんな危険性が?水没車両からの脱出訓練【愛媛】
南海放送
もし、車の中で水害に遭ってしまったら、どんな危険性と避難方法があるか。愛媛県松山市で、水没させた車から脱出する訓練が行われました。 県消防学校で行われたのは、車を浸水させて車内から脱出するという訓練です。参加したのは、県内の防災士や自主防災組織の人たち。 浸水した車のドアを内側から開けてみますが… 国土交通省によると、ドアの高さの半分以上が水に浸かると、内側からはほぼ開けられなくなるといいます。 万が一、こうした状況になった場合には車の外と中の水位の差が小さくなると水圧が小さくなり、ドアが開けやすくなるということです。 2011年、西条市では、台風による大雨でアンダーパスが冠水し、軽トラックが水没。運転していた当時80歳の男性が亡くなる事例が発生しています。 ドアの開放だけでなく車の浸水による危険性は他にも。 白石アナ: 「前輪50センチ通過しました。今浮きました」 「今65センチ。ぷかぷかと浮いていて不思議な感じです」 白石アナ: 「今流れがないところでぷかぷかと浮いている、流れがあると大変」 愛媛県消防学校 上田裕さん: 「流れていったらもっと水圧を感じると思います。最初は浮くんですけど、そのうち水が入ったら沈んでしまいます」 タイヤが完全に水没すると車体が浮き、車ごと流されることで脱出が困難になる危険性があるのです。 参加者: 「ぷかっと浮いてた。貴重な体験でした怖いです」 「実際だったらパニックになって どうにもならなかった。重かったです体でいきましたから」 「たかが水たまりと突っ込んでしまったら、大変なことになってはいけないので気をつけたい」 「たぶん大丈夫」という気持ちが、命に関わる危ない行為になっているおそれも。 愛媛県消防学校 上田裕さん: 「少しでも道路が冠水しているようであればもう車の使用は避けることを覚えておいてほしい」