"がんに強い製薬会社"ブリストル・マイヤーズSの逆襲
小野薬品工業が開発したがん免疫治療薬「オプジーボ」(写真左)などが主力製品だ(写真:会社ホームページより)
アメリカ市場に上場している注目銘柄を取り上げる連載企画「はじめての米国株」。今回はアメリカの製薬企業「ブリストル・マイヤーズ スクイブ(BMY)」を紹介する。(最新の ドル円相場はこちら です)同社はがん領域に強みを持つ。主力薬品が2026年と2028年に特許満了となる見込みであるが、2022年までに承認された製品群(Wave1新製品)の適応拡大と、現在開発中の製品群(Wave2)の承認が進むことがポテンシャルとみている。 ブリストル・マイヤーズ スクイブは、1858年に設立されたスクイブ社と、1987年にハミルトン大学の卒業生が製薬会社を買収して設立したブリストル・マイヤーズ・カンパニーの2社が1989年に合併して発足。2019年11月には同業のセルジーンを約740億ドルで買収するなど、M&Aも業容拡大に寄与している。 決算で個別の売り上げを開示している18品目の製品のうち、がん関連が12品目(2022年の売り上げの62%)を占めており、がん関連の治療薬に強い。とくに、4品目を保有する多発性骨髄腫と、3品目を保有するがん免疫治療薬が注力領域となっている。
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