大久保愉一被告（45）

難病・ALSの患者から依頼を受けて殺害したとして、実刑判決を受けた医師の男が、判決を不服として、医師自身も控訴しました。 【画像を見る】亡くなった林優里さん 医師の大久保愉一被告（45）は2019年に元医師の山本直樹被告（46）と共謀しALS患者の林優里さん（当時51）から依頼を受け薬物を投与し殺害するなどしました。 裁判で大久保被告側は起訴内容を認めたうえで、「林さんの願いを叶えるためだった」と無罪を主張する一方、検察側は「安楽死とはほど遠く正当行為にあたるはずがない」として、懲役23年を求刑していました。 京都地裁は3月5日の判決で「15分程度の面会で殺害に至った。社会的相当性は到底認められず、被害者のためを思って犯行に及んだとは考え難い」として山本被告の父親を殺害した罪も含め大久保被告に懲役18年を言い渡していました。 この判決を不服として大久保被告の弁護人が3月18日付で控訴していましたが、京都地裁によりますと、19日付で大久保被告本人も控訴したということです。