ザ・プレーヤーズ選手権を史上初の連覇! 現在世界1位のスコッティ・シェフラーのアイアンスウィングをAIで分析
ドライバーとアイアンのインパクトの違いは、胸の左への移動量とボール位置がカギ
ではドライバーとアイアンのインパクトを比較してみましょう。シェフラーのドライバーとアイアンのスウィングの最大の違いは、ボール位置と胸の左への移動量です。シェフラーといえば右足を後方に滑らせる動きが特徴ですが、この動きはドライバーもアイアンも共通しており、インパクトでの骨盤の左への移動量はドライバーが14.3cm、アイアンが22.6cmと、いずれも大きく左へ動いています。 大きく移動する骨盤に対して、胸はドライバーで1.5cm左、アイアンで10.4cm左と、ドライバーに比べてアイアンのほうが大きく左に動いているのが分かります。これはドライバーとアイアンで求められるインパクトが異なるからです。ティーアップするドライバーはアッパーブローでインパクトすることを求められるので、胸はその場で残ってボール位置は左足の前、これに対して地面のボールを打つアイアンショットはダウンブローでインパクトすることを求められるので、胸は更に左に移動してボール位置はセンターです。
「胸が左に動くと体が突っ込んじゃうのでは? 」と感じる方もいるでしょう。突っ込みにならないポイントは「どちらも骨盤のほうが胸より多く左に移動している」点です。これで骨盤が左に動かず胸だけが左に動いた場合は突っ込みになり、入射角が鋭角になり過ぎてカット軌道やスライス、あるいはトップといったミスに繋がりますので気をつけたいですね。 今回はスコッティ・シェフラーのスウィングを分析させて頂きました。アーノルド・パーマー招待から2週連続優勝で、世界ランク1位の貫禄を見せつけたシェフラー。調子を上げてきたシェフラーのマスターズ2勝目はあるのでしょうか!? 本命のシェフラーに注目です!
北野達郎