青森県内最古「珍田タクシー」破産 負債総額は2億円台の見込み
青森朝日放送
青森市に本社を置く、青森県内最古のタクシー会社「珍田タクシー」が7日で営業を停止し、8日付で青森地方裁判所から破産開始決定を受けました。負債総額は、2億円台が見込まれるということです。 東京商工リサーチによりますと、珍田タクシーは、1931年10月に青森市堤町で開業した「堤タクシー」が前身です。 その後1952年7月に、新興自動車珍田タクシーとして法人化した、県内最古のタクシー会社でした。 1957年には、県内初の無線機を搭載し、電話注文の無線配車営業を開始、2005年にはデジタルGPS自動配車無線を青森市内で初めて導入しました。 最盛期には6億円を超える売上高を計上していました。 しかし、同業他社との競争激化や2020年2月ごろから新型コロナの拡大による外出自粛などで、売り上げが激減。コロナ禍の終息とともに売り上げは徐々に復調しましたが、燃料費や人件費の高騰、ドライバー不足なども収益を圧迫し、赤字経営が続いていました。 負債総額は現在精査中ですが、2億円台と見込まれています。従業員は6月時点45人で、今回の破産を受けて全員解雇されたということです。