「漁村」に行って海の恵みを堪能しよう!バラエティ豊かな「海業」を展開する漁港を紹介
杉浦太陽と村上佳菜子がパーソナリティをつとめるTOKYO FMのラジオ番組「杉浦太陽・村上佳菜子 日曜まなびより」(毎週日曜 7:30~7:55)。「学びと成長」をコンセプトに、毎回さまざまなゲスト講師をお招きして、明日の暮らしがもっと豊かになる情報や気になるトピックをひも解いて、今よりもちょっと成長することを目指す番組です。 1月12日(日)の放送テーマは「食べて! 泊まって! 体験して! いま海業が熱い!」。海を存分に楽しむことができる「海業」について、水産庁 漁港漁場整備部 計画・海業政策課長の中村隆さんからお話を伺いました。
◆“海業”を活性化させて漁村地域の雇用拡大に!
海や漁村が持つ地域資源の価値や魅力を活用するすべての事業を総称して「海業」と呼びます。漁業や水産業をはじめ、漁業体験、漁村宿泊、観光・レジャーなど、海に関する事業は海業です。 “海”と聞くと四季折々の新鮮な水産物が思い浮かぶかもしれませんが、ほかにも地域色の豊かな食文化や伝統行事、優れた景観など、人を惹きつける魅力がたくさんあります。近年は、これらを活用した海業が増加していることもあり、都市と漁村との交流人口は、年間で約2,000万人にものぼります。 一方で、漁村は人口の減少や高齢化の進行がきわだっているうえに、海の環境変化などで漁獲量も減っています。1984年のピーク時と比べると、2022年の漁獲量は3分の1ほどに減少しました。 海に囲まれている日本にとって、漁業は重要な産業です。中村さんは国の取り組みについて「水産資源の管理や海の環境を守るのに欠かせない“海の森”と呼ばれる藻場を再生したり、養殖業の推進などもおこなっています。それに加えて、漁村の持つポテンシャルを活かして水産物の消費を増やしたり、漁村との交流を促すなど、海業を積極的に推進することで、水産業が持続できるように後押しをしています」と説明。消費者と漁業関係者が一体となって海業を盛り上げることは、漁村地域の所得と雇用機会の確保にもつながります。