【川崎・ローレル賞】ウィルシャイン 無傷で重賞初制覇
2歳牝馬限定の「第24回ローレル賞」が12日、川崎競馬場で行われ、5番人気のウィルシャインが差し切り優勝、デビューから3連勝で重賞初制覇した。同馬と2着オリコウデレガンス、3着プラウドフレールに「第48回東京2歳優駿牝馬」(S1、12月31日、大井)への優先出走権が与えられた。 断然の人気を背負ったリオンダリーナが2コーナーで先手を取ったが、馬群が固まるスローな流れ。ウィルは中団より後方でじっくり脚をため、動いたのは3コーナー手前。手綱をしごき、さらに右ステッキを入れ外々のポジションを上がっていった。勢いそのままに、直線も大外に持ち出すと右ステッキの連打。先に抜け出した内の馬を捉えると外から来たオリコウとの一騎打ち。残り50メートルで突き離すと3/4馬身振り切ってゴールした。 「スタート直後の一歩目がもっさりしているので後方から。ごちゃついていたので外々を回ったが底力で押し切ってくれた。まだ負けていないので今後が楽しみ」と本田重は笑顔で振り返った。次走は「権利を獲った年末のS1」(佐藤太師)。来春のクラシックを見据えてタイトルを上積みするつもりだ。