能登空港、羽田旅客便の運航再開 全日空1カ月ぶり、復旧加速へ
全日空は27日、能登半島地震による能登空港の被災を受けて取りやめていた羽田空港との旅客便運航を約1カ月ぶりに再開した。当面は週3回、1日1往復の臨時ダイヤだが、被災地と首都圏とのアクセス向上により、被災者支援に当たるボランティアらが往来しやすくなり、復旧の動きが加速することが期待される。 羽田便は能登空港唯一の定期便で、地震前は毎日2往復していた。2月末までの臨時ダイヤは火、木、土曜日のみ運航で、3月以降は空港周辺の道路の復旧状況などを踏まえ、2月中に判断する。座席は166席。 同日午前に羽田を出発した便には62人が搭乗。珠洲市の女性公務員(40)は7歳の息子、4歳の娘と埼玉県の実家に帰省中に地震が起き、自宅に戻れずにいたといい「能登空港に車を置いているので再開を待っていた。家は建てたばかりなので倒れてはいないと思うが、室内の片付けを進めないといけない」と話した。 乗客搭乗時には、石川県出身の全日空スタッフが、被災地入りする人への支援の一環として2リットルのペットボトルの水を配布した。