進化探る楽しさ知って 追手町小学校化石標本室 開室20年で一部リニューアル
長野県飯田市追手町小学校にある「化石標本室」が開室20年を迎え、展示の一部をリニューアルした。本年度は計20日間の公開日を予定。同市千代出身の古生物学者・長谷川善和さんが集めた化石や標本を展示している。 市美術博物館の分館として2004年にオープン。長谷川さんが世界中から集め、同館に寄託した1万点を超えるコレクションの一部を多くの人に見てもらおうと置いた。 今回は節目を記念してリニューアル。100~120点ほどだった展示数を約150点に増やし、これまで公開してこなかったコレクションも多く並べた。 長谷川さんが発掘・研究に関わったフタバスズキリュウや、日本最古の恐竜化石「モシリュウ」の標本なども。長谷川さんの活動中の様子も写真で紹介している。 学芸員の川谷文子さん(30)は「世界や地元の貴重な化石がたくさん見られる。研究の面白さや進化を探る楽しさを感じてもらいたい」と来場を呼び掛けている。 連休中の公開日は、29日と5月3~5日。午前10時~午後4時、無料で観覧できる。公開日以外も事前に申し込めば見学可能。問い合わせ・申し込みは市美術博物館(電話0265・22・8118)へ。