新NISAで広がる選択肢、新設ファンドの追加が続き成長投資枠対象商品が合計2164本に拡大
最新の追加商品は、1つはインドの株価指数として代表的なNIFTY50に連動した運用成績をめざすインデックスファンド「eMAXIS インド株式インデックス」と、米国株式を投資対象とした「米国株式これ1本(S&P500・NYダウ・ナスダック100)」だ。
「米国株式これ1本(S&P500・NYダウ・ナスダック100)」は、米国の「S&P500」、「NYダウ」、「ナスダック100」という代表的な株価指数に連動するETFを投資対象とし、その組み入れ比率を調整することによって「S&P500」を上回る投資成果をめざすというユニークなアクティブファンドだ。現在、米国株価は上昇し、「S&P500」、「NYダウ」、「ナスダック100」はそれぞれ史上最高値を更新しているものの、この3指数はやや異なる値動きをする特徴がある。ファンドでは「セクターアプローチ」と「局面アプローチ」という2つのポイントで魅力度の高いインデックスを割り出し、投資配分を決定する。米国株式に投資するファンドとして「S&P500」に連動するインデックスファンドがここ数年の人気を独占してきたが、その「S&P500」をターゲットとして、それを上回る投資成果をめざすという点で注目される。「S&P500」に連動するインデックスファンドの場合、信託報酬率は年0.1%以下の水準で購入できるようになっているが、「米国株式これ1本(S&P500・NYダウ・ナスダック100)」の場合は、投資するETFの管理費用も含めると年0.83%程度(税込み)の運用関連手数料がかかる。この手数料率の差を超えて残高が積み上がるのかどうかに注目したい。このファンドの設定は3月4日だ。
また、2月に追加された投信では「SBI・V・米国増配株式インデックス・ファンド(年4回決算型)」や「SBI欧州高配当株式(分配)ファンド(年4回決算型)」など、配当利回りが高い株式を主要な投資対象にした株式ファンドが目立つ。これは、1月に追加された「Tracers 日経平均高配当株50インデックス(奇数月分配型)」、「インデックスファンド日経平均高配当株50(奇数月分配型)」などの流れに沿ったものともいえよう。新NISAで「高配当株ファンド」を積立投資するということは、1つのトレンドになりつつあるが、そのような動きも「成長投資枠対象商品リスト」の更新状況から見えてくる。(イメージ写真提供:123RF)
ウエルスアドバイザー