岡田社長（右）とスタッフの皆さん

　ウエブや動画の制作、スマートフォン修理などの業務を通じて、障害がある人や働く意欲を持つ人の就労をサポートする就労継続支援B型事業所、グリップ（岡田秀星所長）が1日、山口県周南市桜木の「携帯クリニック周南店」内にオープンした。 　就労継続支援B型は、年齢や体力、障害などの理由で雇用契約を結んで働くことが困難な人が、就労機会を得たり、能力向上の就労訓練を受けられる障害福祉サービスで、グリップは同市の人材派遣紹介業、㈱ぷらねっと（岡田くみ子社長）が運営する。 　同社は事業を通じ、長時間労働や重圧でメンタルバランスを崩した人、生きづらさを感じながら自分に合う仕事や環境を模索する人などの相談を多く受けている。一人ひとりの特性を踏まえた就労支援で、働きたい人と人材を求める企業を仲立ちしたいと、グリップの立ち上げを決めた。 　「明るい未来をつかんでほしい」との思いを込め、事業所の名前は「つかむ」を意味する「グリップ」とした。 　広々とした事業所内はパソコン20台を置き、パソコンやIT機器の操作スキルを身に付けながら、ウエブ広告のデザインや制作、動画編集などの生産活動に携わることができる。同社が運営する携帯クリニックから受けるスマートフォン修理、障害特性に合わせた軽作業もある。 　ビジネスマナー研修、医師や臨床心理士などの専門家とのネットワークも充実していて、1日の時間や1週間の通所回数など負担のないペースで利用できる。 　対象区域は周南、下松、光、防府の各市。区域内外でリモート作業可能な場合もあるので応相談。 　岡田社長は「ぷらねっとでのノウハウを、障害者の方々の就職支援に結びつけていきたい」と話す。 ［就労継続支援B型 グリップ］ 周南市桜木2-2-6 営業日:月から金曜、日曜のうち5日ていど サービス提供時間:午前10時～午後3時 TEL.0834-33-8244