【速報】ラーメン店主の暴力団組長殺害 別の射殺事件で起訴の指定暴力団「絆会」幹部の男ら逮捕 神戸
2023年、兵庫県神戸市のラーメン店で、店主の暴力団組長が殺害された事件で、兵庫県警が7日、別の殺人事件で逮捕・起訴された暴力団の幹部の男らを逮捕しました。 【いまだ逃走中】「これは殺人であって、ただの“ひき逃げ”ではない」重要指名手配犯・八田與一容疑者、事件から2年経過も手がかり掴めず、遺族が悲痛な胸の内を…元警部が捜査の行方を独自解説「大都市圏に潜伏している可能性が高い」
■組織犯罪処罰法の殺人の疑い 防犯カメラなどから浮上
組織犯罪処罰法違反の殺人の容疑で逮捕されたのは、指定暴力団「絆会」の幹部・金成行容疑者と「絆会」系組員ら4人です。 この事件は去年4月、神戸市長田区のラーメン店で、店主で特定抗争指定暴力団「山口組」傘下組織の余嶋学組長が頭を拳銃で撃たれて殺害されたものです。警察は、金容疑者ら5人の認否を明らかにしていません。 金容疑者は、長野県で4年前に起きた暴力団関係者に対する殺人未遂事件で起訴されているほか、2022年に茨城県で山口組系幹部を射殺したとして5月に逮捕・起訴されていました。 兵庫県警は、周辺の防犯カメラなどを捜査した結果、余嶋組長が射殺された事件でも金容疑者が関与した疑いが強まったことから、7日、兵庫県内に金容疑者を移送し、逮捕に踏み切りました。
■「絆会」と「六代目山口組」の抗争激化 “特定抗争指定暴力団”に指定も
金容疑者が所属する指定暴力団「絆会」をめぐっては、指定暴力団「六代目山口組」との抗争が激しくなり、市民に危険が及ぶ恐れがあるとして、大阪府や兵庫県の公安委員会が両団体について、より厳しい取り締まりの対象となる「特定抗争指定暴力団」に指定する手続きを始めており、意見聴取を経て、早ければ6月中にも指定される見通しです。 警察庁などによりますと、2022年1月に茨城県水戸市で山口組系幹部を射殺したとして、絆会の幹部が逮捕されたほか、5月には三重県伊賀市で六代目山口組傘下組織の組員が絆会の男性組員の左足を拳銃で撃つなど、2017年以降、両団体の抗争とみられる事件は10件確認され、これまでに30人が検挙されています。 特定抗争指定暴力団に指定されると、各都道府県の公安委員会が定めた区域内で事務所に立ち入ることや新たに事務所を設置すること、対立する団体の事務所への接近、組員5人以上で集まることなどが禁止され、違反した場合は逮捕されます。 両団体が指定されれば、道仁会と九州誠道会、六代目山口組と神戸山口組、六代目山口組と池田組に続き、4例目となります。