おわら前夜、所作確認 富山・八尾で風の盆1日開幕
二百十日の風封じと五穀豊穣(ごこくほうじょう)を願い、住民が三日三晩にわたって唄や踊りを繰り広げる伝統行事「おわら風の盆」が1~3日、富山市八尾町中心部で開かれる。開幕前日の31日は、担い手が稽古の総仕上げに臨んだ。 おわらを受け継ぐ11町の一つ、鏡町では、中学生以上の踊り手と楽器や唄を担う地方(じかた)衆ら計約70人が、おたや階段下の広場で稽古を行った。県民謡越中八尾おわら保存会鏡町支部のおわら総代、島崎才(ちから)さん(37)は台風の進路に気をもみ、「3日間、町流しができれば良い」と願う。「強い雨が降ったときは公民館で待機するなどし、天候によって予定を調整しながらやりたい」と話した。 踊り手や地方衆が町を練り歩く「町流し」は1、2日が午後5~11時、3日は同7~11時に行う。雨天の場合、三味線や胡弓(こきゅう)などの楽器や衣装をぬらさないため原則中止となる。各町ごとに判断し、晴れ間を見て再開することもある。深夜の町流しは各町の判断とする。
期間中は会場周辺の一般車両の通行を規制し、八尾スポーツアリーナなど3カ所に駐車場を設ける。