せんとくん祝いのダンス 国文祭・障文祭なら2017スタート
せんとくん祝いのダンス 国文祭・障文祭なら2017スタート 撮影:北代靖典
奈良県は1日、第32回国民文化祭・なら2017と第17回全国障害者芸術・文化祭なら大会を「国文祭・障文祭なら2017」と題し一体開催を始めた。関係者によると同時開催されるのは全国でも初めてで、期間中は「奈良県大芸術祭」も開かれる。初日には近鉄奈良駅前の行基広場でオープニングセレモニーが行われ、奈良県知事の開会宣言があったほか、はかま姿のせんとくんも登場し、ダンスパフォーマンスを披露するなど大勢の観客でにぎわいをみせた。 【拡大写真と動画】奈良で「大文字送り火」雨の中戦没者慰霊と世界平和祈る
せんとくんがキレのあるダンス披露
奈良学園大学マーチングバンドによるウェルカム演奏から始まったオープニングセレモニーには、はかま姿のせんとくん、奈良県ご当地アイドルユニット・Le Siana(ルシャナ)の同祭典PR隊が登場。ダンスパフォーマンスを披露し、せんとくんの元気いっぱいキレキレのダンスに、会場は盛り上がりをみせた。 続いて県内39市町村をリレー形式で巡回した国民文化祭旗の返還セレモニーがあった。ここでは天理市の藤田俊史副市長から荒井正吾奈良県知事へと旗が渡された。 藤田副市長は「この大会旗は国民文化祭の開催を象徴するもので、前回の開催区であります愛知県から託されたものと聞いております。大会旗を奈良県内の全39市町村のリレー形式で巡回展示することで、奈良県内全体で作り上げていく祭典であることを再確認したところでございます。天理市におきましても数多くの文化・芸術事業を実施いたします。祭典を一丸となって盛り上げていきたいと考えております」と述べた。
3つの文化祭は11月30日まで
そして、荒井知事が「今日から奈良県では(一体開催は)初めてではございますが、国民文化祭と全国障害者芸術文化祭を開催いたします。また、それと同時に奈良県大芸術祭を開催いたします。3つの文化祭は今日から11月30日まで、ずっと連続して開催いたします。一体開催させて頂きまして、障害者の方と一緒に文化や芸術を楽しもうというのは、大変意義あることだと思っております」と述べ、「第32回国民文化祭なら2017と第17回全国障害者芸術文化祭なら大会、また奈良県大芸術祭の開会をここに宣言いたします」と開会宣言した。
セレモニーの締めは当祭典のイメージソング「やまとし うるはし」など、ソプラノ歌手岡田由美子と東大寺学園幼稚園児らのイメージソング合唱となった。 同祭典は「文化芸術立国の礎を築く」「障害のある人とない人の絆を強く」などをテーマに掲げ、奈良県内全39市町村で様々な音楽ステージやアートイベントなどを開催するもの。詳細は公式サイトで。 (文責/フリーライター・北代靖典)