『ドラクエ3』の「おすすめパーティ編成」といえば? プレイヤーを唖然とさせた「落とし穴」も
全員呪文が使える編成や、先を見据えた大器晩成型も
●呪文のスペシャリスト「僧侶・魔法使い・賢者」 呪文の発動にはMPが欠かせず、そのリソース管理には誰もが気を使ったことでしょう。しかし、苦労する分だけあり、攻撃・支援・回復と、その活躍の幅は広く、集団の雑魚戦からボスとの長期戦まで、ほぼ全ての場面で活躍する頼もしさがあります。 そんな呪文をより多く使える「僧侶・魔法使い・賢者」という組み合わせで、世界を救う冒険に出かけた勇者もいました。もちろん賢者は転職のみなので、道中は別の職業で活躍させ、後に「さとりのしょ」で転職するという流れです。 この構成の強みは、まずシンプルに総MPの量が豊富なことです。成長次第でいくらか左右はされるものの、勇者も含めて全員が呪文を使える職業なので、道中や長期戦でのMP管理がかなり楽になります。ダメージを頻繁に受けるようなら賢者も回復に回り、逆に集中して魔法でダメージを与えたいなら魔法使いと賢者で魔法を連発するなど、呪文面の頼もしさはダントツです。 戦士を加えたパーティを比べると前衛不足が否めませんが、僧侶と賢者のどちらかが死亡したり麻痺などを食らっても、もう片方がサポートに回れる安心感はこの編成ならでは。打たれ弱さにさえ気をつければ、呪文が乱れ飛ぶ戦闘を楽しめます。 ●将来有望な「戦士・僧侶・遊び人」 こちらは、将来的な転職を視野に入れた編成といえます。通常、賢者に転職するには「さとりのしょ」を使う必要がありますが、このアイテムは非常に貴重で、普通にプレイしていたら1冊しか手に入りません。 しかし遊び人だけは、「さとりのしょ」を使わずに賢者へ転職できるという特性を持ちます。レベルを上げるだけで賢者に転職できる条件を満たすので、その将来性を見据えて遊び人を加えるプレイヤーも多くいました。 ただし遊び人は、プレイヤーのコマンド入力を無視して勝手に遊ぶことも多く、転職でもしない限り戦闘で頼りになる存在とはいえません。そのため、残りの編成は戦士や僧侶といった安定感の高い職業でカバーするのがポピュラーです。 道中はもどかしく感じる場面もありますが、遊び人が賢者に転職すれば戦力が一気に向上します。また、遊び人の転職で「さとりのしょ」を使わない分、もうひとり賢者に転職させることも可能です。ダブル賢者を計画的に実現できるこの編成は、まさに大器晩成型といえるでしょう。 一方、この編成に限らず、遊び人のままクリアを目指す猛者も少なくありません。初心者から慣れた人向けの編成まで、プレイヤーが楽しめる遊びの幅が広いのも『ドラクエ3』が持つ魅力のひとつです ●初見で悲劇に見舞われることも……「戦士・商人・僧侶」 戦士の強さを維持するには、強力な武具が欠かせません。勇者も装備次第で火力や耐久性が変わりますし、僧侶はパーティの生命線なので防御を固めたいところです。こうした望みを叶えるにはお金が重要なので、より稼ぐために商人を加える編成も悪くありません。 商人をパーティに入れると、アイテムの鑑定やゴールドの増加といったメリットが得られます。また、序盤は装備面に恵まれており、自身にかかるお金は少なめながら防御力は十分。前衛としての能力はもちろん戦士に劣るものの、金回りの良さでパーティ全体の戦力を底上げできるので、縁の下の力持ち的な活躍を見せてくれます。 中盤以降は物足りなくなりがちなので、そのタイミングで転職をするのも戦略的にアリです。しかし、共に冒険するなかで愛着が沸いたら、商人のままクリアを目指すのもオツでしょう。 ただし、商人を連れていると、思わぬ落とし穴にハマる可能性があります。実は、とある町おこしを進めるうえで、パーティにいる商人が離脱するイベントが発生するのです。しかもパーティを離れた商人は二度と復帰せず(※ファミコン版の場合)、勇者一行に再度加わることはありません。 この展開を事前に知っていれば、替わりの商人を一時的に編成し、難を逃れることもできます。しかし、初プレイでそこまで見通すのは困難というもの。「また仲間になるだろう」「後で合流するよね」と思い込んで別れを告げ、そのまま戻らぬという悲劇を味わったプレイヤーもいました。その離別は、忘れられない思い出となったことでしょう。 * * * 今回は、使われやすいものや忘れられない編成などを中心にお届けしました。しかし、『ドラクエ3』のパーティ編成の奥深さは、これだけではとても語り切れません。4人ではなく人数を減らしたふたりもしくは3人編成、勇者のみのひとり旅、勇者なし(死亡→ずっと棺桶のまま)プレイ、そして転職を見据えた編成など、楽しみ方は多種多彩です。 また、スーパーファミコン向けにリメイクされた際、新たな職業「盗賊」が追加されました。HD-2D版ではさらに新職業が追加されるのでは、といった期待の声も飛び交っています。今年の秋に訪れるHD-2D版『ドラクエ3』に、どんな編成で挑むか。いまのうちにじっくり考えておきましょう。 ニンテンドースイッチ版『ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』: (C)1988, 2019 ARMOR PROJECT/BIRD STUDIO/SPIKE CHUNSOFT/SQUARE ENIX All Rights Reserved. ファミコン版『ドラゴンクエストIII そして伝説へ・・・』: (C) 1988 ARMOR PROJECT/BIRD STUDIO/SPIKE CHUNSOFT/SQUARE ENIX All Rights Reserved.
臥待