中国政府系のハッカー、米財務省幹部のPCにアクセス-関係者
(ブルームバーグ): 中国政府が支援するハッカー集団が、米財務省幹部のパソコン(PC)に侵入したと、米政府高官と事情に詳しい関係者が明らかにした。
このハッカー集団は、ラップトップやデスクトップのPCに侵入し、幹部職員のパソコン内に保存されていた機密でない情報にアクセスすることができた。高官と関係者は調査が継続中であるとし、匿名を条件に語った。どの幹部のコンピューターが侵害されたのかについては言及しなかった。
高官によれば、これまでの調査で侵害された政府のコンピューターは約100台と判明。また、ハッカーは政策決定のための草案やメモ、財務省幹部の日程表や出張計画、一部の内部通信にもアクセスしたという。
何が盗まれたのか現在も調べが続いているが、ハッカーは財務省の電子メールシステムや機密システムには侵入していないと、高官と関係者は話している。
財務省は先月末、ハッキングを受けたことを明らかにしていたが、その詳細はこれまで報じられていなかった。
中国側はサイバー攻撃を巡る米政府の主張を否定。中国外務省の報道官は今週、米財務省へのハッキングの背後に中国がいるという言い分は「不当で根拠がない」と述べた。米財務省の報道官は2日、コメントを控えた。
原題:Computers of Senior US Treasury Leaders Accessed in Hack (1) (抜粋)
--取材協力:Christopher Condon.
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Jake Bleiberg, Jamie Tarabay