被災地で犯罪相次ぐ中…警察庁長官が石川・輪島市を視察 防犯カメラの設置状況など確認
北陸放送
震災後、被災地では空き巣や置き引きなどの犯罪が相次いで確認されています。警察庁の露木康浩長官は20日、石川県輪島市を訪れ最前線で活動する警察官を激励したほか現地の防犯対策などを視察しました。 【写真を見る】被災地で犯罪相次ぐ中…警察庁長官が石川・輪島市を視察 防犯カメラの設置状況など確認 警察庁の露木長官は20日、輪島警察署を訪れ、最前線で防犯活動に当たっている警察官を激励しました。 今回の地震では石川県内の6つの警察署と2つの分庁舎、それに65の駐在所と9つの交番が被害を受けています。 また、露木長官は、小坂裕輪島署長から、再度の復旧・復興のメッセージを県民に送るため2007年の能登半島地震後に作られた垂れ幕を庁舎に再び掲げたことを伝えられました。 この後、露木長官は、大規模な火災が発生した輪島市中心部の輪島朝市周辺を訪れ、被害状況を確認しました。輪島朝市周辺では、地震後に発生した火災でおよそ240棟が焼け、これまでに9人の死亡が確認されています。 このほか露木長官は避難所を訪れ被災地で設置が進む防犯カメラの運用を視察しました。警察庁は、2次避難などで住民がいない家屋での空き巣被害や、避難所での置き引きなどを防ぐため、防犯カメラの設置を進めています。 今月16日までに県内では珠洲市で187台、輪島市で167台、能登町で116台など合わせて662台が設置されていて、今後1000台に増やして活用する予定です。 住民は… 「見回りしてほしい。家が周りの人がいないので」 「スマートフォンで家の中で写真を撮っている人を通報したことがある。疑ってかかってしまう」 県内では空き巣や避難所での置き引きなど震災に便乗した犯罪が49件発生していて、警察は、パトカーおよそ100台・300人態勢で被災地のパトロールを続けています。
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