休館の加賀屋が金沢駅西で物販店 北陸新幹線延伸に合わせ 能登の品並べる
北陸新幹線金沢―敦賀開業に合わせ、七尾市和倉温泉の加賀屋は16日、金沢駅金沢港口(西口)の複合施設「クロスゲート金沢」に、能登産の食品や伝統工芸品を扱う物販店を開業する。能登半島地震で被災した加賀屋やグループ旅館の休業が続く中、旅館売店で扱っていた商品を中心に紹介し、金沢の玄関口で能登の魅力をアピールする。 物販店「能登・石川復興応援ショップ 花ぬり」は、加賀屋レストランシステム(七尾市)が運営する。輪島塗や珠洲焼などの工芸品、加賀屋のドレッシングや吸い物などオリジナル商品をそろえる。 加賀屋では、加賀屋と、グループ旅館の「あえの風」「松乃碧」「虹と海」の3館が被災し、建物内部の損傷状況の調査を進めており、営業再開のめどは立っていない。 クロスゲート金沢を運営するオリックス不動産(東京)が加賀屋に出店を打診した。加賀屋の担当者は「旅館の営業再開が見通せない中、販売機会の提案はありがたい」と話した。 飲食店など24店が入るクロスゲート金沢では、伝統工芸品を扱う常設店舗は初めてとなる。