ドジャース大谷翔平に“運命の赤い糸”?5打席中4打席でレッズ遊撃デラクルスへ「彼のボールが飛んできた」
◆米大リーグ レッズ9―6ドジャース(24日・米オハイオ州シンシナティ=グレートアメリカンボールパーク) ドジャースの大谷翔平投手(29)が敵地レッズ戦に「2番・DH」で先発。5打数無安打1打点で、打率は3割4分となった。試合は5回に両軍がそれぞれ2死球ずつを与え、緊張感が高まると、5-5から3番手のベシアが、インディア内野手に満塁本塁打を打たれ、6-9で敗れた。今季ワーストタイの3連敗。大谷は、5打席中4打席で、打球が遊撃手デラクルスに飛ぶ珍現象も起きた。 “運命の赤い糸”で結ばれていたのか。大谷の打球がことごとく、レッズの俊足&強肩の遊撃手に阻まれた。「あんなハードな走りは見たことがない。ゴロでもどんな打球でも全力で走る。アカウンタビリティー(責任感)のある走りだ」。今季31盗塁のデラクルスはこの日の試合前、大谷の走塁スタイルについて言及し、大谷の足を警戒していた。 大谷は初回、無死一塁の第1打席は三ゴロで一塁を駆け抜け、併殺を免れた。3-3で迎えた2回2死一、三塁の第2打席は、中前に抜けるかという当たり。二塁側にシフトしていたデラクルスに処理され、遊ゴロとなった。 4回2死二塁では遊ゴロ。一塁を駆け抜けた大谷は、両手を水平に広げてセーフのジェスチャーをしたが、矢のような送球に刺されてアウトになった。第4、第5打席とも遊飛に倒れた。 「誰にも内野安打を許したくないんだ。大谷が打席にいるときは、また、ちょっと状況が違う。彼は足が速いから、更に、強く投げないといけない。今日は、ゴロが2つと、フライが2つ。彼のボールが(僕に)飛んできた。きょうは、そういう日だったね」と、大谷の足を封じ込めた試合後のデラクルスは笑顔をみせた。 メジャー7年目の大谷が、メジャー30球団の本拠地で、先発出場したことがなかった2つの球場のうちの1つが、この日のグレートアメリカンボールパーク。ユニバーサルDH制度がナ・リーグにも導入された2020年より前は、DHの選手はナ・リーグ球場での先発出場機会は乏しかった。大谷はエンゼルス時代の2019年の8月に当地で2試合に代打出場。当地で3試合目のこの日は、5打席に立ったが、快音ゼロ。3試合ぶり今季12度目の無安打となった。 ロバーツ監督は「攻撃は良かったけど、相手の守備も良かった。フラストレーションがたまる試合になった。パクストンはベストな状態ではなく、(満塁弾を被弾した)ラミレスは休養十分だったが、きょうは任務を果たせなかった」と、今季ワーストタイの3連敗に苦い表情。試合後の会見を終える際には「F」から始まる放送禁止用語が出た。
報知新聞社