「湯の坪街道」周辺の環境美化促進、地元5団体が協議会 観光客の増加によるごみ散乱が問題化
観光客の増加によるごみの散乱が問題になっている大分県由布市湯布院町の「湯の坪街道」周辺の、環境美化を促進しようと、地元の5団体が18日、「クリーンアップ協議会」を発足させた。同地域は来年4月から施行される「市ポイ捨て等の防止に関する条例」で、特に制限が必要な「重点地域」に指定される見込みで、市と連携し、住みやすい街を目指す。 同市では13日の市議会で、ポイ捨ての禁止やペットのふんの飼い主の回収義務、歩行中に路上喫煙をしない努力義務などを定めた条例案を可決。これを契機に、地元団体が結束して美化活動に取り組もうと協議会をつくることにした。協議会は、「湯の坪商店会」「湯の坪自治区」、自治委員経験者らでつくる「湯の坪保全会議」「湯の坪景観協定委員会」「湯の坪会」で構成。これまでも合同で近くの川の清掃活動に取り組んできた。 18日夜、同町川上のゆふいんラックホールで開かれた設立総会には、5団体の代表者7人と市職員らが出席した。発起人で会長に就任した木戸浩久さん(62)=湯の坪保全会議会長=は「現状を打破し、よりよい街にしていこう」とあいさつ。来賓の相馬尊重市長が「条例案が市議会で可決されたが、ごみ問題の解決には地元の理解と協力なしには前に進めない」と連携の大切さを訴えた。 その後、事業計画案として(1)条例施行に向けた、さまざまな協議で住民の意見を伝える(2)効果的な条例の啓発方法を考える―などを承認した。