愛知の違法カジノ賭博、延べ4万人から18億円集めたか…4200万円を失った客も
海外のインターネットカジノ賭博に関与したとして、愛知県警に常習賭博容疑で逮捕された男(35)をトップとする「リバトングループ」は、1年余りで延べ約4万人から18億円超を集めていたとされる。約4200万円を失った客もいるといい、県警は「国内から接続して賭博をすれば違法だ」と注意を呼びかける。
捜査関係者などによると、男は2017年頃、リバトングループで働き始め、近年はオーナーのような立場だった。県警などがグループ内のチャットを解析するなどしたところ、22年には海外のネットカジノ側への送金が始まっていた。同グループは約50の海外ネットカジノと契約していたという。22年12月~今年3月、同グループの口座に入金した客は延べ約4万人で、入金総額は約18億3000万円に上る。
今回の逮捕容疑では、男らは、愛知と三重に住む20~50歳代の男性客8人に賭博をさせるなどした疑い。8人はいずれも最終的にもうけは出ていなかった。8人の中には賭博の回数が3年間で10万回に上ったり、掛け金を捻出するために借金を重ねたりするなど、ギャンブル依存症とみられる人もいるという。
国内では公営ギャンブル以外の賭博は刑法で禁じられており、海外のネットカジノでも国内から接続して賭博をすれば違法になる。県警生活安全部の幹部は「ネットカジノには手を出さないで」と訴える。