アルティス・フランス、投機的格付けさらに下げ-CLO危険ゾーンに
(ブルームバーグ): ムーディーズ・レーティングスは27日、アルティス・フランス・ホールディングの信用格付けを投機的等級の中でもより下位に引き下げた。同社債務を組み入れたローン担保証券(CLO)に混乱をもたらす恐れがある。
アルティスの債務問題、ぜい弱なCLO市場に混乱もたらす恐れ
ムーディーズは格付けを「Caa2」と、従来の「B3」から2段階引き下げ。格下げは、負債圧縮に向け債権者が「割引取引」に参加する必要性と減収見通しが示されたアルティス・フランスの最近の決算発表を受けたものだと、アナリストが同日のリポートで説明した。
レバレッジドローンの主な買い手であるCLOは、ジャンク(投機的格付け)級の中でも特にリスクの高い債務について保有制限を設けており、こうした債務を早急に売却する可能性がある。
アルティス・フランスはS&Pグローバル・レーティングからは、なお比較的高い「B-」格付けを受けている。
原題:Altice France’s Credit Rating Cut Into Danger Zone for CLOs (2)(抜粋)
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Eleanor Duncan