ユニコーンの楽曲をAIボーカルが歌うと…? 奥田民生&ABEDONが明かす、大変だったこと
ユニコーンの奥田民生とABEDONが、ニューアルバム『クロスロード』の制作秘話を語った。 奥田とABEDONが登場したのは、J-WAVEで放送中の番組『~JK RADIO~TOKYO UNITED』のワンコーナー「THE HIDDEN STORY」。ここでは12月8日(金)のオンエア内容をテキストで紹介する。
AIボーカルを取り入れた理由は?
ユニコーンは10月にメンバーを模したAIによるボーカルでレコーディングされたEP『ええ愛のメモリ』をリリース。11月には、EP『ええ愛のメモリ』に収録した楽曲をメンバーが歌ったバージョンも収録した、2年ぶりのオリジナルアルバム『クロスロード』をリリースした。 まずは「なぜAIを取り入れて作ろうと思ったのか」と質問した。 奥田:自分らが飽きないように、新しい風をちょっとでも入れて前に進んでいくわけよ、俺たちはね。そういうことの一環として、巷でAIとか言ってるなって、ABEさんが話を持ってきたんですよ。 ABEDON:みんなに説明するために作ったテスト版みたいなやつを奥田くんに聞かせたら、「俺じゃねえ」って言ってましたね。 奥田:俺以外の人はみんな俺が歌ってるように聴こえるらしいんですけど、本人は違うのよね。「俺は歌ってないです」ってなる。 ABEDON:正解なんですよ、奥田くんじゃないんで。 奥田:でも俺にしかわかってないってどういうこと(笑)?
自分の「若い頃の声」をAIが…感じたことは?
EP『ええ愛のメモリ』のスペシャルムービーは、漫画『宇宙兄弟』の作者・小山宙哉とのコラボレーションにより制作された。そのストーリーは「宇宙兄弟のふたりが、月にある巨大なクレーターで、ユニコーンのような5人が描かれた壁画を発見。そこにあった岩を持ち帰り解析したところ、音楽が入っていて、それが、遠い昔の誰かが残した『ええ愛のメモリ』」というもの。 奥田:スペシャルムービーが、昔の音が発掘された的なことなんで、若い声をAIにやらせて、みたいな。個人的には、常にいつも同じ声でやってないじゃないですか。普段いろんな声出すでしょ。若っぽくしたりもするのよ。だって曲によっては元気そうに歌うじゃない。だから「この声も出るけどね」って思ったね。まあ実際は年を取って声が変わってるんで違うでしょうけど。だから今回のやつって、本人にはわからないことが多いのよ。他の人のやつのほうがわかりやすいよ。 ABEDON:他の人のを聞いたら、もう絶対ABEだと思ったでしょ。 奥田:うん、思ったね。他の誰でもない。 ABEDON:誰でもない(笑)。