「証拠を…」宝塚歌劇団の“噴飯”会見が阪神タイガース日本一をブチ壊し…株主総会は大荒れ必至
「阪神タイガース日本一」が台無しに――。 宝塚歌劇団の宙組に所属する25歳の劇団員女性が9月に急死した問題を受け、同歌劇団が11月14日、記者会見を行った。女性は2月に上級生から 【写真あり】「天海さんがいたときはなかった」団員急死で明るみに…繰り返される宝塚出身者の共演者イジメ 「前髪の作り方を教えてあげる」 と言われ、高温のヘアアイロンを押し当てられ、額にやけどを負ったという。 しかし会見で宝塚側は 「本件調査において、どちらが事実(故意か故意でないか)であるかを判断することは困難」 と主張。納得できない遺族側がコメントを寄せると、宝塚の村上浩爾取締役は 「そのように言われているのであれば、証拠となるものをお見せいただけるよう提案したい」 と発言。あまりにも配慮に欠けた言葉に批判が相次いでいる。 「この村上氏が12月1日付で宝塚歌劇団の理事長に就任するわけですからね。対外的に“体制を変えるつもりはない”と言っているようなものですよ」(スポーツ紙記者) 映画監督の北野武は、15日に東京・日本外国特派員協会で行った記者会見で宝塚問題に言及。 「(芸能界は)パワハラは少しはあるけども、前ほどひどくはない」 としつつも、 「相変わらず作法や礼儀にうるさく、競争のプレッシャーが残っている組織もある。宝塚みたいなのは相変わらず独立して、完全に自分の世界を守っている」 と形容。その上で 「今の日本はその入れ替え時。新しい形のエンターテインメントの世界ができつつある」 とした。昭和時代から受け継がれてきた文化や企業風土が、いよいよ通用しなくなってきたというわけだ。 だが、宝塚は最後まで抗っている。遺族やメディアからは再調査を求める声もあがっているが、新たなアクションを起こす気配はない。時間の経過とともに、騒動が下火になることを祈っているかのようだ。 あえて“泣きどころ”を探すとすれば、やはり親会社である『阪急阪神ホールディングス(HD)』の存在だろう。 同HDの事業といえば、プロ野球で日本一となった阪神タイガースがある。関西地方の経済に大きなプラス効果を与えるほど盛り上がったが、宝塚の問題は暗い影を落としている。 阪急阪神HDの令和5年9月中間連結決算で、宝塚歌劇団を中心としたステージ事業の売上高は、前年同期比で13億円増の178億円。コロナ禍明けで順調な回復を見せていたが、9月に劇団員が死亡しているのが見つかった。 「これで複数の公演が中止となった。公演収入やグッズ売り上げに影響するだろう。なにより、コンプライアンス遵守の時代におそまつな対応をすれば、企業イメージにも悪影響を及ぼしてしまう。せっかくタイガースの優勝で盛り上がっていたのに、それを台無しにしてしまった」(経済誌ライター) 阪急阪神HDの株主総会は例年6月に開かれる。同社の株主は熱いことで有名で、阪神タイガースが“弱小”だったころには、監督批判や補強を進言する声も飛び交った。今年は〝岡田阪神〟が好調だったため無風だったが、来年はどうなるかわからない。 「来年は阪神よりも宝塚の問題が俎上に載る可能性が高い。大勢の株主が声をあげれば、さすがに企業側も無視はできない。宝塚サイドがあの調査報告書で幕引きを図ろうというなら、親会社にプレッシャーをかけるしかないのでは?」(同・経済誌ライター) せっかくタイガースが日本一になったのに、このままでは宝塚問題で大荒れとなってしまいそうだ――。
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