鹿児島県知事選挙、川内原発廃炉や憲法9条を守る施策掲げる僧侶・神宮司龍峰氏が立候補へ…4人目
20日告示、7月7日投開票の鹿児島県知事選に、同県霧島市の僧侶、神宮司龍峰氏(70)が14日、無所属で立候補すると表明した。九州電力川内原子力発電所の運転停止・廃炉と、戦争放棄を定める憲法9条を守る施策を行うことを公約に掲げている。
神宮司氏は錦江町出身で、大学卒業後に仏門に入った。現在、同市内の寺院で住職を務めるとともに、うつ病の人の相談に応じる団体の理事長としても活動しているという。
神宮司氏は県庁で開いた記者会見で、「県民の命と暮らしを守ることが、知事の最も重要な務め」と主張。同県西之表市・馬毛島で進む自衛隊基地建設計画や、同県さつま町での自衛隊の火薬庫整備計画について反対する姿勢を示した。また、県の新総合体育館(スポーツ・コンベンションセンター)建設計画は白紙撤回し、その財源を福祉にあてるとした。
知事選には、現職の塩田康一氏(58)と、元自民党県議の米丸麻希子氏(49)、市民団体共同代表の樋之口里花氏(52)も出馬を表明している。