大阪・阪南市長選は維新に逆風、衆院選府内完勝も 現職敗れる
任期満了に伴う阪南市長選は27日に投票が行われ、即日開票の結果、無所属新人で元市議の上甲誠氏(51)が、大阪維新の会現職の水野謙二氏(70)と、いずれも無所属新人で元府議の土井達也氏(57)、害虫駆除会社社長の林幹也(よしなり)氏(50)を破り初当選した。同日投開票の衆院選では、国政政党の日本維新の会に追い風が吹き、府内19小選挙区で全勝したが、阪南市長選では逆風が吹く形となった。 【写真】自民、衆院選小選挙区「全勝」県が6減 維新は初の大阪完全制覇 当日有権者数は4万3163人、投票率は55・97%(前回34・04%)だった。 28日に取材に応じた上甲氏は「市民に寄り添い、子供たちに胸を張ってもらえる市政を実現したい」と強調。選挙戦では、保育料の無償化や子育て拠点の整備を目指すと訴えていた。 3選を逃した水野氏は、市の財政を黒字化した実績をアピールしていたが、今年6月に「党の名誉を傷つける行為があった」として維新から除名処分を受けた土井氏と、維新支持層の票を奪い合う形となった。 今年に入って府内の市長選で維新は逆風にさらされており、4月の大東市長選と8月の箕面市長選で大阪維新の公認候補が敗北を喫している。