アベンジャーズと関わるのは無理!? 加瀬康之&山路和弘が語る『デッドプール&ウルヴァリン』
■『X-MEN ZERO』から始まった二人の関係
マーベルヒーローながら、放送禁止用語に過激な内容でR指定をくらうも世界中で大ヒットを叩き出した『デッドプール』シリーズ。その第3弾『デッドプール&ウルヴァリン』が、7月24日劇場公開を迎えた。ストーリーの詳細は未だ謎に包まれているが――今回はなんとウルヴァリンが登場! サプライズ満載であろう本作の日本版で再度デッドプール役の声を担当した加瀬康之と、ウルヴァリン役として復帰した山路和弘にこれまでの歩みを聞いた。 【動画】お二人とも良い声!! 『デッドプール&ウルヴァリン』を語る加瀬康之&山路和弘 ――デッドプールとウルヴァリンの実写映画における関係性は『ウルヴァリン:X-MEN ZERO』(2009)から始まったかと思います。お二人は収録当時を覚えていらっしゃいますか? 山路:覚えていない…(笑)。 加瀬:僕はよく覚えています。当時もウェイド・ウィルソンという役名でした。序盤のエレベーターのシーンでウェイドが軽口を叩き、ローガンと「黙ってられないのか」「起きてる間はな」とやり取りをするシーンがありますよ。石塚運昇さんがローガン/ウルヴァリンの兄セイバートゥース(リーヴ・シュレイバー)の吹替をやっていて…。 山路:そうだったけど、覚えてないんだよなぁ。こうやってどんどん忘れていかないと、生きていけないんです(笑)。 加瀬:忘れるのも大切かもしれない(笑)。 山路:さすがに『LOGAN/ローガン』(2017)のことは覚えていますよ! …って当たり前か(笑)。 ――その『LOGAN/ローガン』を経た後にここまでがっつりウルヴァリンが復活するとは思っていませんでした。お二人は本作のお話を知った際、どのように受け止められましたか? 加瀬:『デッドプール』(2016)の時から、「いつかはあるだろうな」とは思っていました。セリフの中で「オーストラリア出身のアイツがやってるウスノロヴァリンだっけ?」みたいなヒュー・ジャックマン&ウルヴァリンいじりがありましたから。『デッドプール2』(2018)の中でもチラッとウルヴァリンが登場しますし、ライアン・レイノルズとヒュー・ジャックマンの仲も良いですから、いずれ来るかもしれないなと。 山路:俺は全くもって寝耳に水で、「なんで!?」という感じでした。今回の登場シーンを見た時もびっくりしましたね。 ――山路さんは久々にウルヴァリンを演じるにあたって、どんな準備をされたのでしょう。 山路:私というよりもヒュー・ジャックマンの準備が大変だったでしょうね。老いたウルヴァリンではなく、もう1回肉体作るんかい!と思いました。自分に関しては、さかのぼった気持ちになればなんとかなりますから。映像を見ていると自然と切り替わるんです。 加瀬:そうそう。この人が動いてしゃべっていればそうなる、みたいな感じです。僕も山路さんもある程度演じているキャラクターですしね。「今回はこうやろう」などはあまり考えません。 山路:向こうがやってくれている以上、余計なこともできないしね。といっても声は若い頃には戻りませんが。 加瀬:でも自分は何十年も一緒にいるから、山路さんの声が変わっているようには思えないんですよね。 山路:みんな年取ってしゃがれて、低くなっていくんだよ(笑)。 加瀬:口が回らないことはあります? 山路:あるある。しゃべれない行が増えたよ。何回やってもNGになっちゃったり。 加瀬:人は老いていくということですね。 山路:そうそう。あと少しですよ、私も。 加瀬:やめてやめて! まだあるから。ヒュー・ジャックマンもまだ50代ですし。 山路:俺が死んだ後、誰が吹替をやるんだろうね。 加瀬:考えられない…。 山路:こんな話ばっかりですみません(笑)。 ――ちなみに、お二人はライアン・レイノルズとヒュー・ジャックマンの演技の特徴をどう見ていらっしゃいますか?