大雨のピークいつまで 西日本に発達した雨雲 山口県で記録的な大雨 前線の活動活発
11日(木)も活動が活発な梅雨前線の影響で、西日本を中心に発達した雨雲がかかっています。山口県下関市では記録的な大雨となっています。西日本は非常に激しい雨や激しい雨が降り、さらに雨量が増える恐れ。東海や関東も激しい雨の降る所があるでしょう。
西日本に活発な雨雲 山口県で記録的な大雨
11日(木)、梅雨前線が西日本から北日本に延びています。前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込み、前線の活動が活発な状態が続いています。九州から北陸に雨雲がかかり、特に西日本で雨雲が発達しています。 レーダーの解析で午前1時までの1時間に山口県下関市菊川付近で約100ミリ、午前1時30分までの1時間に山口県下関市下関付近で約100ミリの猛烈な雨が降ったとみられ、記録的短時間大雨が発表されました。 また、12時間雨量は山口県下関市で234.0ミリ(5時30分まで)と観測史上1位の値を更新し、記録的な大雨となっています。山口県岩国市の広瀬で207.5ミリ(6時10分まで)、山口県周南市鹿野で195.0ミリ(6時00分まで)と7月1位の値を更新しています。また、山口市でも204.5ミリ(5時50分まで)と200ミリ以上の大雨となっています。 午前6時半現在、土砂災害警戒情報が福岡県や山口県、新潟県に発表されています。降り続く大雨のため、警戒対象地域では土砂災害の危険度が高まっています。崖の近くや谷の出口など土砂災害警戒区域等にお住まいの方は、市町村から発令される避難指示などの情報に留意し、少しでも安全な場所への速やかな避難を心がけてください。
大雨のピークいつまで
12日(金)にかけて前線は南下して、九州南部から本州南岸にかけて停滞する見込みです。広く大気の非常に不安定な状態が続くでしょう。九州から近畿は雷を伴った非常に激しい雨(1時間50ミリ以上80ミリ未満)や激しい雨(1時間30ミリ以上50ミリ未満)が降り、さらに雨量が増える見込みです。特に九州では長い期間、雨が降り、災害級の大雨となる恐れがあります。東海や関東も雨や雷雨で、局地的に激しい雨が降るでしょう。 各地の雨のピークは以下の通りです。 九州:12日(金)夜遅くにかけて 四国:11日(木)昼前にかけて 中国地方:11日(木)昼前にかけて 近畿:11日(木)昼過ぎにかけて 東海:11日(木)夕方にかけて 関東甲信:11日(木)夕方にかけて 東北や北陸では大雨の峠は越えつつありますが、これまでの大雨により地盤の緩んでいる所があり、少ない雨量でも土砂災害の危険度が高まる恐れがあります。 土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に厳重に警戒してください。危険な斜面や増水した川には近づかないでください。