冬の道路 安全確保を 飯田国道事務所とネクスコ中日本が初の合同「除雪出発式」【長野県飯田市】
国土交通省飯田国道事務所とネクスコ中日本名古屋支社飯田保全・サービスセンターは8日、長野県飯田市川路の天龍峡パーキングエリアで除雪出発式を開いた。国道と高速道路を管理する両者の連携を強化しようと初めて合同で開催。降雪期間の道路交通の確保と安全な除雪作業の実施を誓った。 管理者のほかに、除雪作業を請け負う長豊建設(同市座光寺)と木曽土建工業(木祖村)、中日本ハイウェイ・メンテナンス名古屋(名古屋市)などから約60人が出席。安全宣言や車両の点検を行った。 あいさつで同事務所の中川哲也所長は、国道と高速道路の同時通行止めといった連携の必要性に触れて「地域の生活を支える交通の安全確保を果たす」と述べた。 同センターの藤野友裕所長は「飯田国道事務所とも連携し、迅速な除雪や安全な作業を行っていく」と語った。 同事務所が管轄する区間は国道153号の根羽村と愛知県境から飯田市鼎東鼎までの約50キロ、三遠南信道の飯田山本―飯田上久堅・喬木富田インター間と矢筈トンネルの約20キロ、国道19号の南木曽村から塩尻市までの約83キロ。 同センターは中央道の中津川インターから伊北インターまでの約93キロを管理する。 雪寒基地に除雪車や凍結防止剤散布車を配備し、降雪時や路面凍結の恐れがあるときに出動して道路の安全を確保する。 昨シーズンは同事務所管内で約150日、同センター管内で78日の出動があった。国道19号と中央道で2回、降雪による通行止めを行った。 式後には川路小学校の3年生17人が車両を見学し、道路の安全を守る事業への理解を深めた。