外国人投資家が今後買いそうな銘柄を探し出す四季報テク
日本株の上昇を牽引してきた外国人投資家。この先、彼らが食指を動かしそうな銘柄は、どのようにして探し出せばいいのでしょうか(イメージ写真:metamorworks/PIXTA)
6月には、1990年7月以来の33年ぶりとなる3万3000円台を回復した日経平均株価。年初から3割も株高となったことから、足元は上昇スピードの速さに対する警戒感も見られますが、基本的にはその後も底堅い相場展開となっています。 株価が好調な背景には、米国株高や円安など、市場を取り巻く経済環境がよいことが挙げられます。ただ、とくに注目したい点は、外国人投資家が日本株への投資姿勢を強めていることです。 東京証券取引所と名古屋証券取引所の2市場合計の株式売買状況を見ると、今年5月までの2カ月間で外国人投資家は6.5兆円超も日本株を買い越しました。過去に2カ月間の合計がこの水準を上回ったのは、2019年12月までの2カ月間の6.57兆円以来。当時も年末の日経平均は2万3656円まで上昇して、年末の株価水準としては1990年(2万3848円)以来、29年ぶりとなりました。 このように株価が歴史的な高値を回復する場面では、その背後に外国人投資家の買いが見られました。そして、わかりやすく言えば「外国人投資家の買いが増えると相場が上がり、売りが増えると相場が下がる」傾向があります。 そこで今回は、外国人投資家が買う相場では株価が上がるという状況を確認したうえで、外国人投資家が保有を増やす銘柄の特徴と、「会社四季報オンライン」のスクリーニングを使ってそうした特徴をもつ銘柄を探し出す方法を紹介します。
本文:3,471文字
購入後に全文お読みいただけます。
すでに購入済みの方はログインしてください。
吉野 貴晶