九州で10億本「大ヒットご当地アイス」を受け継いで ロボコン出身、売上げを倍にした5代目社長と「最強の右腕」 ~竹下製菓 前編
◆交際1カ月で結婚、二人三脚で会社を変える
卒業後、真由氏は外資系コンサル企業に入社する。 同じ職場で、夫となる雅崇氏と出会うのだが、第一印象は悪かったという。 内定式で、慶応大卒の雅崇氏が真由氏に声をかけたときのこと。 真由氏が竹下製菓の子息と聞くと、雅崇氏は「ブラックモンブラン?俺と結婚しようぜ」といきなり切り出した。 真由氏は「こういうパリピ系の人って一番苦手…面倒くさい」と感じたという。 しかし、家業について相談したりする中で、距離を縮め、交際1カ月で結婚。 雅崇さんは、もともといつか事業を興したいという思いがあり、2001年に真由さんが竹下製菓に入社し、後を追うように2004年に雅崇さんが入社した。 そして、二人三脚で社風の改革を進めていった。
■プロフィール
竹下製菓株式会社 1927(昭和2)年設立。1969年、アイス「ブラックモンブラン」を発売し、累計10億本を売り上げるロングセラー商品に。発売日の5月7日は「ブラックモンブランの日」として日本記念日協会の認定・登録を受けている。本社は佐賀県小城市。従業員数80人。
■おことわり
竹下製菓の竹下雅崇副社長は、2024年1月24日に急病のためご逝去されました。謹んでお悔やみ申し上げます。 この記事は、竹下副社長がご健在時に取材、編集した内容です。賢者の選択サクセッション編集部は、ご逝去を受け、Yahoo!ニュースへの掲載中止も検討しました。 しかし、竹下真由社長の「故人も社業の発展を目指し、共に頑張ってきておりましたので、その想いを絶やさずしっかりと引き継いで頑張っていきたいと思っております」「当初の予定通りに展開していただいて構いません。それを故人も望んでいることと思います」というご意向を踏まえた上で、日本経済の大きな課題である事業承継のモデルケースとなることから、竹下副社長の思いを刻んだ記事と写真をそのまま掲載します。 改めて、竹下製菓の今後のご発展を、賢者の選択サクセッション編集部一同、祈願しております。