テーパリング加速でも市場が楽観視する「もう1つの理由」
来年の3月には量的緩和政策が停止され、次は政策金利の引き上げに焦点が移る(写真:ブルームバーグ)
12月15日、今年最後のFOMC(米連邦公開市場委員会)で量的緩和政策の縮小、いわゆるテーパリングの加速が決定された。今回の方針どおりに進むとすると、来年の3月には量的緩和政策が停止され、次は政策金利の引き上げに焦点が移ることになる。 今回示されたFOMC参加メンバーによる利上げペースの想定(中央値)では、2022年に3回、2023年にも3回、2024年には2回の利上げが見込まれている。いよいよアメリカでは金融政策の正常化が本格的に進むことになる。 超金融緩和政策に支えられた株式相場には本来大きな重石になるはずのものだが、実際の相場は方針発表後に上昇し、基調の強さを印象づけた。金融政策正常化の加速にもかかわらず、なぜ株式相場は上がったのだろうか。
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田渕 直也