カタールW杯以来のイングランド代表主力選手となれるか ドイツで再起を誓うダイアーが目指すEURO2024への道
今冬よりドイツへ
今冬に2014年からプレイしたトッテナムを離れ、バイエルンにレンタル移籍を果たしたDFエリック・ダイアー(30)。 トッテナムで365試合もの試合に出場してきた同選手だが、アンジェ・ポステコグルー新監督が就任して以降、出場機会が激減。今季プレミアリーグでのスタメン出場はわずか1試合のみだった。 出場機会を求めてバイエルンに渡ったダイアー。当初、同選手のスピードがドイツで疑問視された時もあったが、バイエルンは契約延長を発表し、その後完全移籍に移行する見通しとなった。バイエルンではここまで8試合に出場している。 CLラウンド16・2ndレグのラツィオ戦ではDFマタイス・デ・リフトとともにCBでスタメン出場。安定したパフォーマンスを見せ、3-0の勝利に大きく貢献した。2戦合計3-1でベスト8進出を決めたバイエルンで欠かせない存在となることを期待させるようなプレイを見せた。 そんなダイアーが目指すはEURO2024のメンバー入りと代表でのレギュラー奪回だ。昨年3月のEURO予選のメンバーには選ばれていたが、この時ダイアーが出場することはなかった。2022年のカタールW杯ラウンド16のセネガル戦以降、代表戦では出場していない。主力選手として外れつつあるダイアーだが、代表入りに向け自信を英『THE Sun』にて語った。 「バイエルンのようなクラブでプレイしているのだから、いいプレイをしていればチャンスはあるはずだ。代表チームとは実にシンプルなものだ。自分のクラブのためにできる限り良いプレイをしようと努めるが、それ以外のことはすべて自分のコントロールの外にある。ガレスとは話していないが、いいプレイができるかどうかは僕次第だ」 さらに、トッテナムでそして今はバイエルでチームメイトであり、イングランド代表でもチームメイトとなるFWハリー・ケインもダイアーは再び代表で主力選手になれると考えている。 「ここバイエルンで、エリックは素晴らしい活躍をしている。スパーズでの立場からすれば、彼が入ってくるのは簡単な状況ではなかった。彼は今やっていることを続けなければならない。ガレス・サウスゲイトは彼の能力を知っているし、もう一人のイングランド人が最高レベルでプレイしているのを見るのは彼にとって喜ばしいことだろう。エリックがこの調子を維持できることを願っている。エリックは近年、代表チームの重要な役割を果たしている」 新天地で再び調子を取り戻しつつあるダイアー。今月後半にはブラジル代表とベルギー代表との親善試合を控えているが、メンバー入りを果たすことができるのか、注目だ。
構成/ザ・ワールド編集部