安倍首相「緊急事態の先にある出口へ」 「ウイルス前提の新たな暮らし」専門家が指針
安倍晋三首相は4日、記者会見し、「経済社会活動を厳しく制限するいまのような状態を続けていけば、私たちの暮らしそれ自体が立ち行かなくなる。命を守るためにこそ私たちはコロナの時代の『新たな日常』を一日も早く作り上げなければならない」と述べた。 【会見ノーカット】安倍首相が会見 「緊急事態宣言」5月末まで延長 安倍首相は「感染の拡大防止は私たちの命を守るための大前提。有効な治療法やワクチンが確立されるまで、感染防止の取り組みに終わりはない。そのために私たちはある程度の長期戦を覚悟する必要がある」と指摘。 そのうえで「ウイルスの存在を前提としながらのいつもの仕事、毎日の暮らし。緊急事態のその先にある出口に向かって皆さんと一歩一歩前進していきたい」とした。 「新たな日常」については、「本日、日常生活において留意すべき基本的なポイントを専門家からお示しいただいた。3つの密を生活のあらゆる場面で避けていく。正しく恐れながら日常生活を過ごしていく。新しい生活様式はその指針となるものだ」と述べた。
3つの密を避ける「新たな日常」を
安倍首相は「経済活動においても新たな日常を作りあげる」と宣言。「さまざまな商店や、レストランの営業、文化施設、比較的小規模なイベントの開催などは、新しい生活様式を参考に人と人の距離を取るなど、感染防止策をとった上で実施していただきたいと考えている」と述べた。 また、「今後2週間をめどに、業態ごとに専門家にも協力いただきながら、事業活動を本格化していただくためのより詳細な感染予防策のガイドラインを策定していく」言及。 市民生活についても「外出それ自体が悪い訳ではありません」と2回繰り返して強調。「(1)人との距離を十分に保つ(2)マスクを着用する――などの予防対策を講じながら外出できる。そうした日常を専門家のアドバイスをもとに取り戻していく。3つの密を避けることを大前提に『新たな日常』を国民のみなさんとともに作り上げていく」と訴えた。 安倍首相は「5月はその出口に向かって真っすぐに進んでいく1か月。同時に次なる流行の恐れにもしっかり備えていく。その守りを固めていく1か月でもある」とした。
夜の繁華街は引き続き自粛を
一方、「3つの密が濃厚な形で重なる、夜の繁華街における接待をともなう飲食店。ライブハウスなどこれまで集団感染が確認された場所へ出かけることは引き続き自粛をお願いすることとなる」と話した。