ヤクルト・吉村貢司郎、大幅増で更改「覚悟を持ちながら過ごす」 燕のエース襲名へ目指すは15勝以上
ヤクルト・吉村貢司郎投手(26)が13日、東京・北青山の球団事務所で契約交渉に臨み、今季の年俸2100万円から大幅アップでサインした(金額は推定)。 【写真】塩見とハイタッチしようとして空振りする高津監督 2023年に東芝からドラフト1位で入団して2年目の今季は、自身初めて開幕からローテーションを守り抜き23試合に先発し、9勝8敗、防御率3・19をマーク。シーズン途中からはカード初戦を託され、相手の主戦級と投げ合いながらもチームの勝ち頭となった。 飛躍のシーズンを振り返り「1年間、ローテーションを投げるつもりでやってきて、そこができたというのは、自分の中でもよかった点」と笑顔。その上で、夏場には約2カ月以上も白星から遠ざかるなど苦戦した時期もあり「悔しい時期もあった。しっかりと反省するところは反省して、来年に向けて頑張っていきたいと思っている」と来季を見据えた。 来季の目標として色紙には「〝探究心〟」と記した。「良くなるためにどうするか、勝つためにどうするかを考えないといけない。優勝、日本一になるためにどうやっていくかを考えて考えてやっていくのが大事」と説明。「数字としても2桁勝利、15勝以上をどうすればなれるかを考えてやっていきたい」と力を込めた。オフには週に2回ほどプールに通って、泳いだり、水中を歩いたりするなど、新たな取り組みも初めている。 球団からは「来年、しっかりとチームを引っ張っていける存在になれるように」との言葉をかけられたといい「どのピッチャーも(エースは)目指しているところ。しっかりチームを引っ張れる存在になりたいと思っているし、ならないといけない。そういう覚悟は持ちながら、このシーズンを過ごしていきたい」と視線を鋭くした。 来季の開幕投手争いについても言及し、「しっかりとそこに(向けて)準備したい。一つの評価だと思うので、そこを意識してやっていく」と力強い。開幕戦となる来年3月28日の巨人戦(東京ドーム)に照準を定め、鍛錬の冬を過ごす。