ビル・ゲイツが選ぶ「2023年冬に読むべき本」3冊
アメリカでホリデーシーズンのはじまりを告げるサンクスギビング。この時期恒例のビル・ゲイツの冬のおすすめ本2023年冬版が発表されました。
特に楽しめる今冬の紹介動画
おすすめリストを紹介する動画は毎回クオリティが高く、本のリストと同様に楽しみにしています。 今回はホリデーの楽しいシーンが次々と展開して、おすすめ本の著者たちも「ウォルドはどこ?」風に登場します。時々動画を一時停止して街の様子を眺めたり、著者を探したりしてしまいました。 今回おすすめの3冊はどれもノンフィクション。動画で紹介された順に1冊ずつ見ていきましょう。
『Not the End of the World』ハナ・リッチー著
ウクライナとロシア、パレスチナとイスラエル、パンデミック、気候変動問題、異常気象、インフレ、物価高…地球全体、遠い国々、日常生活での問題や懸念事項は枚挙にいとまがありません。そしてそのリストは長くなっていくばかりだと感じているのは私だけではないでしょう。 オックスフォード大マーティン スクールの上級研究員で、Our World in Dataの研究責任者でもあるリッチーさん。『Not the End of the World』は、米国で来年1月に発売される予定です。 多くの人々と同じようにリッチーさんもどんどん世界は悪くなっている気がしたそうですが、データを見て違うと気づいたのだと、ビルは述べています。 データを調べはじめたとき、彼女はそうではないことに気づきました。状況は芳しくなく、遠い過去に比べて悪化しているものの、実際にはあらゆる点で状況は良くなっているのです。(中略)彼女はデータを用いて、課題を軽視することなく、気候やほかの環境に関する終末シナリオとは相反する、直感的には理解しにくい物語を語っています。(Gates Notesより引用) 不確かな情報をランダムに読んで不安を募らせるかわりに、データや科学に裏付けられた情報を得て、広い視点で状況を考えることの重要性が示唆されています。 Not the End of the World: How We Can Be the First Generation to Build a Sustainable Planet (English Edition) 1,703 Amazonで見る