単独首位キープ竹田麗央、「初Vから2週連続V」王手 「3打差あるが、最終日も追う立場だと思ってやりたい」/フジサンケイレディスクラシック
フジサンケイレディスクラシック第2日(20日、静岡・川奈ホテルGC富士C=6494ヤード、パー71)前週ツアー初優勝を果たした竹田麗央(りお、21)=ヤマエグループHD=が5バーディー、1ボギーの67で回り、通算8アンダーで単独首位を守った。3打差の2位に、65をマークした鈴木愛(29)=セールスフォース=ら2人。竹田と鈴木の最終日最終組での同組は今季3度目で、鈴木が過去2度優勝。竹田が狙う史上4人目の「初Vから2週連続V」へ、再び熱戦の火蓋が切られる。 【写真】65の猛チャージを見せ、3打差の2位に浮上した鈴木愛 快進撃が止まらない。竹田が難攻不落の川奈で首位を堅守。21歳らしからぬ落ち着きが光った。 「スタートでボギーを打ってしまったが、うまく切り替えてスコアを伸ばすことができました」 単独首位で出た1番(パー4)で2メートルのパーパットを外し、いきなりボギー。しかし「このコースはどうしてもボギーが出る。それが最初に来ただけだと考えました」と平常心を貫くと、その後は5バーディー、ボギーなし。2位との差を1打から3打に広げた。 前週の「KKT杯バンテリンレディス」で最終日に3打差を逆転し、ツアー初優勝を飾った。今週は単独トップで臨む最終日。追われる立場には、苦い記憶がある。 「追い越された前回は結果を意識しすぎて、守っていた感じがあった。そういうふうにならないように気をつけたい」 初めて単独首位で最終日を迎えた3月の「ヤマハレディース葛城」は、2位に2打差で出たが73と伸ばせず、優勝を小祝さくらに譲って2位。帰路の車中で涙を流した。 「3打差あるが、最終日も追う立場だと思ってやりたい」 最終日に対峙(たいじ)するのは、元賞金女王の鈴木愛。最終日最終組を同組で回るのは今季3度目で、過去2度は鈴木のVを間近で眺めてきた。現在鈴木がポイントランキング1位に立つのに対し、竹田は3位。まだシーズン序盤だが、叔母の平瀬真由美(54)が2度輝いている年間女王の座を目指すにあたり、鈴木は今後の大きな壁となる相手だ。 「(鈴木は)全体的に上手でパットも決めてくるが、気にせずに自分のペースでやりたい」。川奈で与えられた試練。これを突破し、竹田が女王への道を歩み始める。(鈴木和希)