セルティック戦士の今季を地元紙が採点。「ファンが子どもに語り継いでいくカルトヒーロー」と絶賛された日本人は?
「彼のハードルは誰よりも高い」
セルティックは5月15日のキルマーノック戦で5-0と大勝し、3シーズン連続となる54回目の優勝を決めた。 【動画】旗手が見事なスルーパス→前田が優勝に花を添える追加点 2連覇を成し遂げたアンジェ・ポステコグルー前監督がトッテナムへ移籍したセルティックは、ブレンダン・ロジャーズ監督が復帰。スタイルの違いもあり、過去2シーズンのように支配的ではなかったが、宿敵レンジャーズとのタイトルレースを制して3連覇を達成している。 エースの古橋亨梧は新スタイルへの適応の困難もあり、ゴール数が減少。だが、ダービーなど大一番での勝負強さは変わらず、優勝に貢献した。 前田大然は類まれな走力と献身性で存在感をさらに高めた。終盤のケガで一時はシーズン終了とも言われながら、驚異的な回復力でトロフィー獲得に助力し、ファンの心をさらにつかんでいる。 一方、旗手怜央はケガに苦しめられたシーズンとなった。それでも、ピッチに立てばインパクトを残し、コンスタントに出場できなかったことが惜しまれている。 岩田智輝は後半戦までなかなか出番を得られず。だが、主将カラム・マグレガーが負傷離脱した際、堅実なプレーでその穴を埋めた。 地元紙『Daily Record』は5月16日、セルティック各選手のシーズン採点記事で、前田を9点と高く評価。古橋には8点、旗手には6点、岩田には5点をつけている。 同紙は前田について、「セルティックのファンは今後、この温厚なカルトヒーローのことを子どもたちに語り継いでいくだろう」と賛辞を寄せた。 「医者の言うことに耳を傾けずにケガから復帰し、自分の役割をこなした。彼の絶えることないエネルギーと熱意は、チームにとって非常に重要だった」 また、古橋については、「様々な理由からこれまでのシーズンほどには至らなかった。だがそれでも、彼のハードルは誰よりも高い」と伝えている。 「レンジャーズ戦のセンセーショナルな一発は素晴らしい瞬間だった。18得点は堅実なリターンだ」 一方、旗手については、その復帰が「セルティックが優勝に向けてプッシュするのに重要だった」と振り返った。 「直近まではケガに悩まされたフラストレーションのたまるシーズンだったが、クオリティや重要性に疑いはない」 岩田のことは、「出場したとき、特にマグレガーが負傷していたときは、いつも堅実な仕事をしたユーティリティな選手」と評している。 「だが、チームを鼓舞するキャプテンを押しのけることはなかった」 ポステコグルーが去り、ロジャーズの下で苦しみながらも再び戴冠を果たしたセルティックの日本人選手たちには、どんな2024-25シーズンが待っているのだろうか。 構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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