「ブラタモリ」で人気再燃!仙台で空前の古地図ブーム
仙台は空前の古地図ブームのさなかに
当初はなかなか希望者が集まらなかったが、7月11日と18日に「ブラタモリ仙台編」が放送された後、一挙に購入希望者が定員に到達。9月1日に仙台市内の3カ所の書店限定で1000部が発売されると、その書店で人気作家の新作を抑え、5週連続で売り上げ1位となって完売した。 「ブラタモリ」の番組スタッフにもアドバイスしたという佐藤さん。今回の再版を購入した人は、6年前に発売した時とは異なる客層だという。「6年前は地図マニアが購入していた。今回は一般の人が購入している」。その背景として、佐藤さんは「ブラタモリ」の放送に加え、東日本大震災の影響もあると分析する。「震災があったことで、自分の家や住んでいる場所が、昔どんな場所だったのか気になる人が増えた。昔は沼だったのか、街だったのかなどは、古地図を見ると分かる」
好評を受け、「仙台地図さんぽ」は11月に再再版が決まった。さらに、戦前・昭和の仙台全図や1949年にJTBが出した観光マップなどの再販も決まった。佐藤さんは「仙台はまさに古地図ブームのさなかにある」と話す。 実はこの「仙台地図さんぽ」、スマートフォンやタブレット用のアプリもある。佐藤さんは、「古地図やアプリを持って街を歩き、その場所に立って古地図と現場を見比べると、まるでタイムスリップしたかのような感覚になる」と、古地図さんぽの魅力を語る。仙台だけではなく、日本各地の都市でも古地図本や古地図アプリが発売されている。あなたの街の古地図を片手に散歩してみるのも楽しいかもしれない。 書籍版「仙台地図さんぽ」は税抜2500円で、11月20日に仙台市内の書店で再発売予定。 (中野宏一/THE EAST TIMES)